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教養として身につける地理6 大陸と地形の成り立ち(5)

前回までの記事では、地溝帯や大断層などをはじめとする大地形の成り立ち、そしてプレートテクトニクス理論などを通して、「内的営力」について触れてきました。

今回からは、そのような内的営力・外的営力を通して、どのような地形が形成されていくのか、という点に触れていきます。

世界の大陸では様々な地形がみられますが、それらが形成される理由についておおむね網羅していきたいと考えています。

というわけで今回のテーマは…

高度別割合から見る大陸の概要(南極・オーストラリア大陸編)

です。

まずは、こちらの表をご覧ください。

どちらも、1958年の理科年表から抜粋したものです。
この表を見ると、各大陸の特徴をある程度把握することができます。

例えば、

・アジアと南アメリカは標高4000m以上の地域がある
・アフリカと南極は、標高200m未満の地域が少ない
・南極は、標高2000~4000mの地域が半分以上
・ヨーロッパは標高200m未満の地域が半分以上
・オーストラリアは、標高500m未満が8割

などです。
実はこの表、センター試験では定番の問題のひとつで、この表から適切な大陸を選ばせる、という出題方法が多いです。

標高の分布から大陸を特定する方法はいくつかありますが、例としては下のような方法が挙げられます。

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