【視聴感想】結婚作詞離婚作曲Ⅱ
ラジオ番組の制作に携わり、忙しくも充実した毎日を送る3人の女性。だが予想外の出来事をきっかけに、幸せなはずの結婚生活が不協和音を奏で始めて...。
おすすめ度（5点満点）：★★★★★
主なキャスト：
パン・サヒョン（30代弁護士）：ソンフン
プ・ヘリョン（30代ラジオDJ）：イ・ガリョン
シン・ユシン（40代精神科医）：イ・テゴン
サ・ピヨン（40代ラジオPD）：パク・チュミ
イ・シウン（50代ラジオ作家）：チョン・スギョン
パク・ヘリュン（50代大学学科長）：チョン・ノミン
感想
シーズン1感想はこちら
シーズン１の終わり方が、まったく収める気がないかたちで終わっててびっくり。続けるのが決まってたとしてもシーズン終わりだし、ある程度おさまりよく終えるのが定石だと思うのに、「ここで終わるの？！」くらい中途半端だったので、シーズン2観るしかない流れになっています。
シーズン1は、不倫に至るまでの過程が描かれてるのが中心でしたが、シーズン2からはいよいよ現実でどうなっていくのかが描かれていて、ストーリーが動きまくります。なのでシーズン1以上に面白い。シーズン2に入ってからはほぼ一気観でしたね。いやマジ最高。
シーズン2は個人的なハイライトシーンがたくさんありました。好きなシーンは以下。（若干のネタバレがあります。ネタバレ嫌という人はここで終わってください）
パン・サヒョン（ソンフン）と不倫相手のソン・ウォン（イ・ミニョン）の別れ話
このシーンのソンフンの演技力に感動。オラオラしたり強気な御曹司な役が多いソンフンですが、へなちょこ感や年下感を自然に出せてこんな泣きのシーンができるのかーーと演技力に感嘆してしまいました。
パン・ムノ（キム・ウンス）とイェジョン（イ・ジョンナム）の夫婦喧嘩
パン・サヒョン（ソンフン）の両親で、シーズン1からずっと夫婦の小競り合いを続けている二人。仲良しではないけど離婚はせず小競り合いを繰り返しながらも一緒にいるっていう世の中の夫婦の典型的なパターンかなと思います。夫側のパン・ムノは亭主関白で浮気はしてないものの若い頃に好きだった女性と再会してちょっとウキウキしちゃってたもんで、妻のイェジョンの堪忍袋が切れた！！
そこから夫婦の立場が逆転。シーズン2後半からは、いちばん観ていてほっこりする夫婦に。基本がシリアスな展開なので、こういうほっこりエッセンスも重要よね。
幽霊になった院長（ノ・ジュヒョン）の徘徊
シーズン1でお亡くなりになったシン・ユシンの父で病院の院長のシン・ギリム（ノ・ジュヒョン）。
成仏できない亡くなり方だったので幽霊になってでてくるのはまだいいとして、途中から「え、こいつ何してんの？！」って行動をしはじめたので、笑ってしまいました。
特にプールのシーンは必見です。幽霊にモザイクって斬新すぎて独りで超笑ったｗ
精神科医シン・ユシン（イ・テゴン）とラジオPDソ・ピヨン（パク・チュミ）の夫婦喧嘩
シーズン2最大の見せ場といえばここではないかと。
超愛妻家でありながら、シーズン1から完璧に浮気を隠しつつ、あちこちにいい顔をしていたシン・ユシン（イ・テゴン）の浮気が最悪なタイミングで発覚してしまいます。
完全に信じていた人からの裏切りは許せるはずもなく即離婚の妻と、絶対に離婚したくない夫とで、舌戦を繰り広げるのですが、ここがマジで圧巻。
1話60分超のドラマでそのほとんどが夫婦喧嘩で終わるっていうのは過去のドラマで観たことがありません。夫婦喧嘩に至る前段階でだいぶ夫がひどいしゲスいんですが、夫婦げんか中の夫側の言い分もホントひどい。クズオブクズ。いろんな賢そうなたとえ話だして浮気は男の性だとか延々語るんですが、「バー――カ！！」って言いたくなるセリフのオンパレード。
そしてそれに対して絶対に折れない妻。クズの発言にときどき揺らいだ表情をするものの、折れずにバッサバッサ切っていきます。ムカムカするけど折れないのでひりひり感を味わいつつも気持ちよく見続けられます。
でも実際、離婚するしないでもめてるときの夫婦喧嘩ってこういう感じなんでしょうね・・・。
「この男、いつまでカッコ悪い言い訳を続けるつもりなのか・・・」と観てるこっちがイライラするものの、絶対に離婚したくない側としては、こういうふうに粘るしかないんだろうし、話が平行線になるというのも聞くので、ホント、リアリティがありまくりな1時間。実際に経験した人はつらすぎる時間な気もするけどどうなんだろう？
とにかく、人ンんちの夫婦喧嘩を最初から最後までみてる気分。
圧巻です。
エンディング謎すぎ
これは前評判でいろいろコメントみてたのである程度は知っていましたが、今までの流れでシーズン2のエンディングをみると謎と違和感しかなくて、「なんじゃこりゃ」でした。ちゃぶだいひっくり返すにもほどがあるわ、っていうくらいこれまでのストーリをぶった切った感。
シーズン2を観ていくなかで、謎多きイケオジ・ラジオ局のエンジニア部長ソ・バンが気になってきてしまったので、ソンフンのいないシーズン3も観ようかなという気になっていますが、気になる存在の彼がいなかったら、この終わり方で続き観なきゃってはならなかったと思います。共感できない組み合わせになっちゃってた。
シーズン1に続いて、苦手な分野のドラマでここまで面白くみれたって私にとっては結構レアな体験。突っ込みどころが多くて誰かと共有してあーだこーだ言い合いたくて、ママ友にも「観て！！」って勧めちゃったくらい面白かったです。
好き嫌いはあると思うし、実際に不倫・離婚した人にとっては自分事すぎてつらいのかもしれないけど、個人的にはめっちゃ面白かったドラマ。なので、シーズン2は★5つで！！