バスケ素人おばはん 「おいさー!」する(10/14 三遠戦)
開幕戦とその次の土曜日の川崎戦でまさかの二連敗。
黒星スタートとなった千葉ジェッツ…。
おいおいどーした千葉ジェッツ?
思えばアーリーカップの結果もふるわなかった。
もしや、今年のジェッツはイマイチなのか?
千葉ジェッツを知ってまだ1年の私。
見に行ったときからすでにジェッツは「天皇杯優勝」「昨シーズンCS出場」という立派な成績をあげていたので、
千葉ジェッツ=強いチーム
という無意識の信頼と安心感があった。
強いチームを応援することは言ってみれば「勝ち馬に乗る」みたいなところがあって、私はまさにその状態からのスタート。
恋愛にたとえるならば「出会ったときから、彼は強くて優しかったわ」みたいな状態。
アーリーカップの成績と開幕二連敗の結果を受けて私は考えた。
「ジェッツが強いからこんなに好きになったのだろうか?今年、成績がふるわなかったとして、そのとき私の熱は冷めてしまうのだろうか?」と。
恋愛にたとえるならば「彼が実は情けなくっても、私は彼を愛し続けられるのかしら?」みたいな。
(おばはんがいちいち恋愛にたとえるんじゃない、と突っ込んではいけない。)
今までの人生において、たしなみ程度に野球観戦をする機会はあったものの、スポーツ観戦に夢中になったことなどなかった私。
そんな私が千葉ジェッツを好きになり、ジェッツだけではなく他チームの選手の名前も少しずつ覚え、応援しているチームが勝つ喜びとともに、チームの成績が振るわず涙をのむブースターがたくさんいることも知った。
勝つチームがあれば負けるチームがある。
チームも経営も軌道にのるチームがあれば、不振にあえぐチームもある。
だが、どんなチームにも、熱い思いと願いと祈りを送り続けるブースターたちがいる。
昨季、千葉ジェッツ躍進の裏で涙をのんだ数多の他チームのブースターたちのように、私はチームへの愛を貫けるのだろうか?
彼らのようにチームを愛し続けられるのだろうか?
ていうか、弱くなったから好きじゃなくなっちゃうって、なんか…ちょっと…ひどくない?!
そんな自分でいいの?!
そこはちゃんと愛し続けなさいよ?!
などという思いが、ぐるぐると駆け巡った川崎戦後。
だが、私が何を思おうが、世界は否応なく回り続け、時は進み続ける。
連敗を喫した次の週、第2節・三遠戦はすぐにやってきた。
太田敦也
三遠ネオフェニックスと言えば、我が家で一番先に出てくる選手は太田敦也である。
なぜか?
昨シーズン、長男は太田選手と握手したのである。
昨シーズンの三遠戦、夫と長男が車を降りてアリーナに向かっていたところ、ちょうど三遠のバスが到着し、長男はそこで太田選手と握手するという幸運を手にした。
(選手の出待ちは現在禁止されています。この日の出来事は当時ちょうど出待ちについての告知がなされる前後の出来事です。知らなかったとはいえ、試合前のナーバスなときに申し訳ありませんでした。太田選手本当にありがとうございます。)
長男はバスケットボール選手との初シェイクハンドで、当時「この手はもう洗わない」と言うほど喜んでいた。(いや、まぁ洗ったけどね。)
そんな出来事もあって、長男はすっかり太田選手を好きになっていた。
「三遠戦、見に行くかい?」
と長男に聞いたら「もちろん」との返事だったので、我々は三遠戦の2日目、10/14(日)の試合に足を運んだ。
アリーナへの行き方
船橋アリーナに行くには、自家用車で行く方法と、公共交通機関を使う方法とがある。
観戦で疲れた子どもら3人を引き連れて公共交通機関で帰るのはしんどいので、我が家はいつも自家用車で行っている。
さらに最近は、父・長男チームと、母・次男・三男チームにわかれ、効率かつ無駄のない動きをより一層高めている。
それにしても。
話はそれるが、子育てで培われるスキルというのは本当に多岐にわたる。
我々夫婦の効率化スキルとチームワーク力は、子育てでより一層磨かれたと言っても過言ではない。
本気でビジネスで業務改善したいなら、
子育てママを書類で落とさず、履歴書に書けないその空白にこそ目を向けなさいよ!!
と、おばはんは声を大にして言いたい。
話をもとに戻そう。
この日、父と長男は、駐車場が満車になる前にアリーナに到着し、高校生の前座試合を観戦していた。
一方の私・次男・三男チームは、次男の習い事に行き、その後、公共交通機関でアリーナに向かっていた。
船橋アリーナに向かう公共交通機関の利用については、大きく2パターンある。
ひとつは新習志野駅からバスを利用する方法、
もうひとつは船橋日大前駅から徒歩で向かう方法である。
私は断然、船橋日大前からの徒歩派である。
そもそも私はバスが嫌いだ。
バスは渋滞で時間が読めないうえに、バスによって先払いか後払いかが違っていてわかりにくい。
さらに、それがわからずモタモタしていると運転手さんに怒られたりする。
さらにさらに、狭い車内で子ども二人と畳んだベビーカーと荷物を抱えるのは、おばはんにとってはとても大変なのである。
そんななので、いつもの私ならば当然のように船橋日大前から徒歩で向かうところだった。
が。
この日はなんかちょっと心に余裕があった。
私のアタマのなかで、酒井法子が「こころに冒険を~♪」と歌っていた。
ギリギリまで迷っていた私だが、酒井法子に背中を押され、次男とベビーカーの三男とともに、新習志野駅にはじめて降り立った。
新習志野駅からのバス利用
何事もはじめてというのはドキドキする。
そして、ドキドキする割に私はあまり事前に調べない。
「なんかたくさん選手のポスターとか柱があるねーーー♪」
と、テキトウに歩いて地上にでたら、微妙にバス乗り場から遠い場所にでた。
が、運よくジェッツっぽいバスがとまっているのを見つけることができたので、走ってバスに向かいそのまま乗車。
耳に入るは、我らがキャプテン小野龍猛の声。
そう、ジェッツバスは選手がアナウンスするのである。
出発し始めると、オシャレ番長西村文男のアナウンス。
いいね、いいね♪
テンションあがるね♪
ジェッツチャンネルと昨シーズンの観戦経験で、メンバーをある程度覚えた次男も喜んでいる。
バスに乗ること数分、今季からジェッツに来た大宮選手の愉快なアナウンスとともに、無事、我々も船橋アリーナに到着。
うむ。
バスでの旅も悪くない。
特に最後の大宮のアナウンスが良かった!
いろんな選手がいろんなパターンでアナウンスしてくれると、またバスに乗りたくなるなぁ。
イートンと握手!!
母チームが習い事にいっているとき、父チームからは写真が送られてきていた。
長男(左)と、この日一緒に観戦に連れてきた長男友人(右)。
※身内にだけモザイクかけるのは後ろめたかったので、平等にイートンもモザイク処理をしています。
昨シーズン引退し、今季からはジェッツのフロントとして活躍しているイートンこと伊藤俊亮さん。
ジェッツにハマり、ジェッツチャンネルを定期的にチェックするようになった我が家。
私は、イートンが司会進行する「イートンの聞いてミイートン」がとても好きだった。
そのうち、イートンのTwitterをフォローするようになり、イートンTwitterつながりで愉快な企業アカウントを発掘するなど、彼は私の視野を広げてくれた存在でもある。
昨シーズンのイートン引退試合ももちろん見に行った。
グッズ大好きな夫はもちろんイートンTを買い、試合後の引退コメントにホロホロと涙をこぼしていた。
そんなイートンが!
フロントスタッフに!
今季からは会場をウロウロしているのである!
(ウロウロじゃあ失礼よね。ちゃんと仕事してます。)
そんな人気者イートンが入り口付近にいたので、一足早く会場入りした父チームは一緒に写真を撮ってもらったらしい。
ぐぬぬぬ。
うらやましい。
次男の習い事中にこの写真を受け取った私は、
「次男にもイートンとの写真を!!!」
(訳:私もイートンと握手したい!!)
と張り切って会場入りした。
ピカーン!!(゜o゜)
イートン発見!
しかも写真行列がちょっと空いてる!!
ということで、無事我々もイートンと写真&握手することができた。
次男とイートン。
※身内だけモザイクするのは後ろめたかったのでイートンにもモザイク処理をしています。
我が家のために、2度も写真につきあってくれてありがとう、イートン。
試合開始!!
そんなこんなで、先に会場入りしていた父チームと合流し、試合開始!!
前日、13日(土)の試合で勝利していた我らがジェッツ。
今日も勝ちをみたい。
それに、一緒にきていた息子友人にとっての初ジェッツ。
勝利で終えて
「また見たい!」
と思ってもらいたいじゃない。
そんな私の願いが通じたのか、出だしこそ三遠がリードしていたものの、すぐに追い付きそこからはジェッツがリードする戦い。
おいさー田口の3Pも決まり、そのまま追い付かれることなくジェッツ勝利!!
この日の勝利のMVPはおいさー田口。
田口成浩
私は秋田生まれの秋田育ちなのだが、秋田には「秋田ノーザンハビネッツ」というチームがある。
秋田ブースターたちは、チームカラーのピンクと、その熱狂的な応援から「クレイジーピンク」と呼ばれているらしい。
秋田ノーザンハビネッツは地域密着度合いがすごい。
私の実家は秋田の超過疎村で、気軽に試合を見に行ける距離ではないし、父も母もバスケに興味はないのだが、ノーザンハビネッツのことはちゃんと知っている。
BSなどのテレビで試合が入るらしく、父はときどき試合を見ているらしい。
その秋田に昨年まで在籍し、長くチームを支えてきたのが田口成浩である。
田口は生まれ故郷でなおかつ、長く在籍した秋田を離れ、今季ジェッツにやってきた。
ちなみに、バスケに興味ないはずなのに両親は、田口が今季、秋田を離れることも知っていた。
興味ないはずなのに、秋田の田舎のじじばばまでがその去就を知っている。
秋田の地域密着度合いのすごさは半端ない。
秋田、半端ないって。
私はジェッツブースターではあるが、色々なエピソードを知れば知るほど秋田も好きになっていた。
なので、彼が千葉に来ると知ったとき、まっさきに秋田ブースターのことを思い、とても複雑な気持ちになってしまった。
富樫がどこかに移籍したら、とってもさみしいもの。。
そんな田口だが、千葉では正直、そこまで活躍できていないようだった。
観戦歴が浅いもんで詳しいところはわからないが、とりあえずここまで、そんなにたくさん試合にでていなかった。
そんな田口がこの日は、活躍した。
限られたプレイタイムのなかでしっかり3Pを決め、試合後は、会場みんなで初の
「おいさー!」
(田口の「おいさー!」は、簡単に言うとアントニオ猪木の「ダー!」みたいなやつです。)
よかった。
よかったよ。
いろんな思いを乗り越えて振り切って、秋田を出てきたんだもの、活躍してくれなきゃ秋田の人にも申し訳がたたない。
(いや、まぁ私が申し訳ないとか思っても仕方ないんだけどさ。)
田口、もさっとけっぱらねばだめだどー。
初おいさー!でみんな盛り上がり、初観戦の息子友人からも「また見たい」をいただくことができ、帰りにハンバーグでお腹いっぱいになり、今回もとっても満足の観戦となりました。
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