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童顔ブームの理由勝手に考察

ここ数年めちゃくちゃ童顔が流行っています。クリニックでも童顔ぽく見せたいってすごいよく聞くし、SNSでも少しでも幼く見せるテクニックがたくさん載ってて、幼い顔の可愛い女の子たちがバズります。
たしかに童顔で幼く見えるのは可愛い。でもそこまでこだわらなくても良くない?と思ったりもする。

童顔以外にも可愛い顔のバリエーションはあるのに、なんでみんなそんなに幼く見えたいのかなーって考えてみたんですけど、女の子たちが「大人って損」てことに気づいてしまったからかもしれません。

これはわたしの体感でしかないのですが、なんとなく今の社会では「大人のめんどくさい役割」を女性が請け負わされがちなのかなーという気がします。
女性の方が大人であることを求められがちというか。
大人の男性に多少子どもっぽいところがあっても「少年の心を持ちつづけていて良い」と捉えてもらえることもあるけど、女性に子どもっぽい部分があると「いい大人なのに」みたいに言われやすかったりとか。
あんまり「少女の心忘れてなくて素敵」って大人の女性が褒められてる場面を見たことがないんですよね。
わたし自身今も思春期みたいなメンタルで生きてるのですが、怒られたくないので隠してます。

「男って子どもだからね〜」「女の人の方が大人だよね〜」で、女性に面倒を押し付けようとしてるだけじゃない??って感じたことのある人は多いんじゃないでしょうか??
なんか、学生時代はこんなこと言われたことほぼなかったから、メディア上だけのフィクションかと思ってたけど、働き始めて出会う年上の人たちは実際にこういうこと言う人が男女問わず結構いてびっくりしました。

そういう面倒の押し付けを無意識に察知した女の子たちの、「いやいや私たちも子どもなんで〜」という反骨の顕れとして流行しているのが今の童顔ブームかもしれません。(たぶん違います。たぶん韓国アイドルとかの影響です。)

反骨精神出すことには大賛成ですが、童顔にこだわりすぎて変なバランスになるのはもったいないです。
たとえば人中を短く見せたすぎてリップヒアルをどう見ても入れすぎとか。あくまでも、もともとこんな感じですよ〜ぐらいにとどめた方が、パンパンにヒアル入れるよりも人中が長く見えたとしても可愛いです。

これは美容医療に4年半ぐらい携わらせてもらってきて感じていることなのですが、「自然な美しさを作るのに大事なのは、美しさに執着してない感を演出すること」なんじゃないかと思うんです。要は石田ゆり子です。あの無理してない自然体な感じ。
美しさ・可愛さに対する執着心が垣間見えると、見る人は「怖い」とか「痛い」とか「不自然」って感じる気がします。
(この場合の「痛い」って表現、上から目線で大嫌いなんですけど分かりやすさのためにあえて使いました。すみません。)
そもそも美容に限らず、「執着心」が良い結果を生むことってあまりないですもんね。

じゃあどうやって石田ゆり子感を出すかっていうのも難しいんですが、現状で私が思っているのは細部まで完璧100点を目指そうとしないことかなと思います。あえてちょっと隙を残すことが、自然さ=もともと可愛い・きれいな人っぽさ になる気がする。
でもやらなすぎても可愛くならないし、低侵襲の処置だから自然、侵襲が高いから不自然に仕上がるというわけでもないのが本当難しいところです。可愛くなるのって本当にバランスが難しい。元から可愛い人はまじでラッキー。

とはいえこの辺は各々の感覚なので、どこまで仕上げたいかにもよるし、自然さより完璧さが欲しい人はそれを目指すのが良いと思うし、好みの問題もだいぶあります。そこは患者さんと医師とで擦り合わせながらそれぞれのちょうどいいところを探していきましょう

自然な範囲でなら童顔っぽい要素を入れるのは若く可愛く見える効果があっていいと思います。
涙袋や額のヒアルロン酸とかですね。唇薄い人は唇ヒアルロン酸も。わたしも最近自分で注入してめっちゃ良かったです。
もっと劇的に輪郭をキレイにしよう、幼くしようと思ったら骨切りなども選択肢ですが、リスクもありますので検討する方はしっかりカウンセリングを回って時間をかけて決断してくださいね。満足いく整形にするにあたって1番良くないのは焦ることです。

なんか長いし何が言いたいのかよく分からない文章になってしまいましたが、要は、流行りの顔に寄せようとしすぎて細かいところにこだわりすぎると精神衛生に良くない上に仕上がりも不自然になりやすい!ということです


きょうもおつかれさまでした。
読んでいただきありがとうございます。

プロフィール欄にわたしのインスタとクリニック公式ホームページのリンクがありますのでぜひ〜

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