小中学生の頃、女の子の前ではぺちゃくちゃ喋るくせに男の子が1人でもいると途端に黙る子だった私が唯一話せたのが石ちゃん(仮名)という男の子だった。 家が近所だったし、親が厳しい的な話で分かり合えてた部分もあったからだと思う。 何もしてないのにボールぶつけられたり、上に乗られたり意地悪される事もあったけど基本優しかったからだと思う。 高校生になってクラスがほぼ女子という楽園を手に入れてから、より男性が苦手になって(嫌いじゃなくてむしろ好きだけど苦手)彼氏が出来てもすぐ別れての
小学校時代の同級生が夢に出てきた。 なぜ今頃出てきたのだろう。 何年も前の記憶を手繰り寄せ、彼の事を思い出した。 彼の名はKとしよう。 Kは大変頭の良い小学生だった。 私の家の近くには名門私立中学がある。 私には全く縁のない話なのでどのくらい頭が良いのかは分からないが、みんながすごいすごいと口を揃えて言うのだからとてもすごい学校なのだと思う。 その中学校に通うためにKは小学5年生の時にわざわざ関東から転校してきた。 彼の第一印象はとにかく色が白いなということ。 私は日常的
これはまだ私が高校生だった頃のお話。 私は小学校からの友人Mと某回転寿司屋でアルバイトをしていた。 Mとはとても仲が良かったので、毎回帰り道に従業員やお客さんの悪口を言い合いながら帰っていた。 どんな店にも常連はいるもので、某回転寿司屋にもたくさんの常連が存在した。 その中でも一際目立っていた70代くらいの男女2人が今回の主役である。 女性は髪の毛を毎回昔のキャバ嬢並みに盛り盛りにしていてお化粧も濃く、服もキラキラのラメ入りを着たりと、とにかくド派手な方だった。 一方男性は
入社2年目の夏 夏のケーキ屋の売り上げはあまり良くない 今日も暇だなあなんて思いながら事務作業に励んでいると電話が鳴った 「またいたずらですかね」 アルバイトの女の子が心配そうに話しかけてくる ここ1ヶ月程店舗にいたずら電話が相次いでいた 社員が店長と私しかいない小さな店舗の為、基本的に電話に出るのは私だ 「いい加減やめて欲しいわ」 すっかり慣れっこになっていた私は 「はい〇〇店〇〇でございます」 といつもの通り電話に出た 「〇〇さん〇〇さん!俺の※※舐めてください」 ガチ
入社1年目、18歳の頃 私は同い年の男の子と付き合っていた 出会った頃、地元の割と大きめの工場で働いていた彼は私と付き合い始めてから「会う時間が多い方が良いでしょ?」とか何とか言い訳して仕事を辞めた いわゆるニートである 確かに土日休みの彼と平日不定休の私とでは予定が合わなかったが、上手く言いくるめられた私はニートのお世話をする羽目になった 精神面が不安定な私と金銭面が不安定な彼とはとてもお似合いだったと思う 暇な彼は四六時中構ってくれたので私の心は安定した 給料日前に残高
これはまだ私がランドセルに毛が生えた程度の純粋無垢な中学生だった頃のお話 この頃の私はスマホを持っておらず家に帰ってする事と言えば手紙を書く事だった 次の日に会うにも関わらず部活の友達、クラスの友達などなど勉強する間も惜しんで毎日飽きもせずせっせと手紙を書いていた そんな生活を送っていたからもちろん成績は平均以下 このままではまずいと母が問題集を契約してきた もちろんそんな問題集は開くことすら無く机の引き出しの奥底へとしまわれていた ある日母に「あんた!問題集やってへんや
まだ私が男性の前では猫を被り天使と噂されていた頃、同い年の男の子と付き合っていた 名前は仮にりょうまとしておこう その子はとにかく優しくてとにかく変わった子だった 私はさくらももこが大好きなのだが、日曜日私のバイト終わりに「今週のちびまる子ちゃん見たー?」とまるで小学生のようなメッセージを送ってくるような人だった 「は?バイトやったから見てへん」 バイト終わりでイライラしていた私が答えると「大丈夫!録画してるから!!」 とどこか得意そうだった どこの世界にちびまる子ちゃん
高校1年生の頃、私は大学生の男の人と付き合っていた 彼とはバイト先が同じでお互いほぼ毎日出勤していた事もありとても仲が良かった 私たちはバイト先での公認カップルだった 夜は毎日通話して寝るのが日課でその日もいつものように通話していた 「明日からしばらく通話出来ない」 彼がそういった時訳が分からず問いただした 「なんで?」「テスト勉強がある」「そんなん毎回あったやん」「ごめん」 私は納得がいかなかったが自分はテスト勉強なんてした事の無い高校生 頭の良い大学生に言われてしまうと
前回を読んでいただけると分かる通り騙されて(?)無事採用された私はこの日いきなり接客させられる羽目になった 堂々と言える話では無いが私はブスだ 長年勤めた結果ブスを認めて自分のポジションを確立していったが当時の自分は世の中の男性の態度があまり良くない理由を分かっておらず男性は怖い生き物だと思っていた 「頼む、女性客よ来い」 私の願いは届かず初接客は若い男性グループだった トモさん(仮名)という女性と一緒に接客だった トモさんは鳥とチンパンジーのハーフらしい(嘘です)
入社1年目の夏、事件は起きた 舞台は私の職場である百貨店の地下2階 従業員専用ロッカーである 百貨店のロッカーというとキラキラした空間を想像する方もいると思うが実際は違う 奥にはベテラン従業員専用のロッカーがあるが新人は入り口付近のコインロッカーを使用している 専用ロッカーがない為新人は荷物を置いておくことが出来ず毎回制服や靴を持って帰っていた そう、そのせいで事件は起きた 「最近更衣室臭くない?」 ある日売り場で店長が話しかけてきた 私はハッキリとものを言うこの人が苦
冬になると思い出す飲み物がある 商品名を書くと元職場がバレるのでその飲み物をここではミエルと呼ぶことにする ミエルは私がケーキ屋で働いていた頃シェフ達によって編み出されたドリンクだ 生姜の紅茶に蜂蜜をたっぷり入れ、さらに蜂蜜漬けしたレモンを乗せた冬にぴったりの体の温まる飲み物だった ミエル販売開始の前日私は18時上がりだった 13時〜23時営業というケーキ屋では少し珍しい営業時間だった為18時上がりはとても珍しかった 特に予定はなかったがルンルンで帰り支度をしていた時店長
18歳で就職した 職場はケーキ屋さん 毎日毎日ニコニコしながら地下の食品売り場で朝から晩までずっとニコニコしていた 良い人を演じるのも理不尽に怒られて謝るのも誰が聞いても文句なしに綺麗な言葉遣いで話すのもすごくストレスだった 毎日毎日売り場のショーケースを全部割ってやりたかったし焼き菓子を全部無心で粉々にしたかったしお釣りも投げて返したかった 今思えば向いてなかったんだと思う 辞めたいけど辞めるって言えないなぁと思っていた頃友達(ニート)から良いバイト見つけたんだけど
スラムダンクが好きだ 初めて読んだのは確か中学生の頃 この頃の私は小学生からバスケをやっていたので正直バスケに飽きていた 部活に行くのも怒られるからで辞められるなら今すぐにでも辞めたいと思っていた そんな時にスラムダンクを読んで気持ちが一転、リョータに思いっきり感情移入してまんまとやる気に満ち溢れたのだった(単純) 別に低身長でもグッドプレイヤーでもピアスを開けていたわけでも無かったが何故だかリョータに感銘を受けた中学生の可愛い私がそこにいた(ここが1番重要) 意気揚々と部活