中卒おっさんが行政書士試験合格した話8
商法・会社法
商法・会社法に関しては、受験される方によっては最初から捨て科目として全く勉強されない方もいる様ですね。もちろん、他の科目で高得点を出す自信があるなら、それも立派な戦略だと思います。
自分は少しでも得点源に出来るならと思い比重はずいぶんと落としましたが勉強はしました。最大の戦友である合格革命とテキストを使って出題範囲を少々絞って2~3周ほどやりました。
自分の感覚では、捨て科目にするには配点が大きい。5問出題でしたからね。1問4点合計20点をまるっと捨てる勇気はありませんでした。
過去問と合わせて条文暗記(結果的に対して覚えれませんでしが)を中心に学習を進めていました。本格的に学習を始めたのが模試後でしたので、遅いと言えば全然遅いですよね。
仮にですが、商法・会社法を今まで全く勉強して来なかった場合、今から勉強するのは当然に得策ではないと自分は思います。数日でカバー出来る程、範囲は狭くないですからね。それだったら、出題が多い行政法・民法を固めた方が良い様に思います。
結果としては5問中4問だったので、運にも助けられ短期間にしてはまずまずだったのではないかと思っていますが、他方で正答率50%以上をここでも落としていたので反省点ではありました。
択一式(多肢選択式)
憲法・行政法からの出題になりましたが、ここでも憲法によって爆死路線を歩まされました(自分が悪いのですけど)。思い返してみればとことんまでに憲法と相性が悪かったです。
択一式(多肢選択式)はもう、普段解く事なんてありませんからね。資格試験独特の問題だと思います。
趣味で日々択一式(多肢選択式)を解いてるよ?っていう方がいらっしゃいましたら是非ともその心根を勉強させて頂きたいほど馴染みがありません。
対策としては、特に憲法なら重要判例をしっかり読み込み、あとは問題慣れするしかないと思います。当然、慣れてくれば文脈の前後から回答を拾う等出来て来ますが、先ずは慣れないと話にならないと思い勉強していました。
迫る時間の中で、最後の方で長文を読ませにかかる。
本試験の最中、分かってはいましたが「何て意地悪なんだよ」と思ったのを覚えています笑
行政書士試験において最大の配点であり最大の難関記述式
刻一刻と迫りくる終了時間。試験も終盤に差し掛かり、とうとう辿り着いてしまいました記述式。
採点基準が不明で公表もされていないという記述式。誤字脱字は当然許されぬ(減点)、句読点ミスすらも絶対に許さん(減点)と噂される記述式。
1問20点という高配点。それが3問。300点中60点実に20%を占めるという配点。ここを落とすわけにはいきません。
勉強中、記述抜きで200点前後いけたら余裕が持てます!・・という解説をされていた方をYouTubeで見ましたが、短期間学習の自分には真似できないと割り切ったのを覚えています。
目標は一般知識等で足切り回避して160~170点取って残りは記述で・・とまたまた皮算用してました。結果としては皮算用どころかギリギリラインを攻める事になってしまいました。
確かに、記述抜きで200点前後なら、そりゃあ楽です。
自分みたくギリギリのラインで合否が分かれる方は、試験後にある種の記述結果待ちという超ドキドキタイム強制突入(2カ月ちょっと)にさせられるわけですからね。
記述式に関しては、自分と同様に超ドキドキタイムに強制突入させられる同志達の為に、参考になるかどうか分かりませんが、当時の問題と正答、そして自分の解答と合わせて改めて書きたいと思います。
時間が無い中で、焦りと戦いながら、あがきまくって何とか書き上げた記述式。手汗にまみれながら何度も書き直してしまいました。
足切りにも掛からず、記述抜きで200点前後(180点以上)取れた優秀な方は恐らく何の参考にもならないと思いますのでスルーして下さい。
一般知識等
迫る終了時間に焦りを感じながら手汗に塗れつつ、どうにか記述式を終え
残すは一般知識等になりました。油断すると足切りがあります。
一般知識と言いながら、ほぼ一般的ではない問題も含まれていると勉強中からも思っていましたが本番でもそうでした。
とは言え、前述した一般知識等を勉強出来るアプリやニュース検定テキスト、時事ニュースをチェックしておけば全く歯型無いわけではありません。大手予備校分析によると、正答率を50%下回っていた問題は3問程度。
仮に3問落としても他の部分で、十分巻き返しが可能という事でした。中には超ボーナス問題もあり(正答率70~90%超)、こういった問題を焦らずしっかりと拾っていきたいですよね。
・・・で、「焦らず」と書いておきながら、当時の自分は、その超ボーナス問題を思いっ切り不正解という結果でしたので、絶不調な上に時間に追われてしまうと、ここまでミスを重ねるものなのか・・と良い経験しました。
文章理解
残す3問は「文章理解」。
試験終盤にまたもや読ませる問題を出して来る辺りは、「本当に性格悪い試験だな、おい!」と内心思った次第です。
ただ、別に難しい印象はありませんでした。大手予備校の分析結果を見ても正答率は何と全て90%以上。行政書士の勉強を続けてきた人なら何てこと無いと思います。
各種判例などクソ長い文章を散々読んできたわけですからね。独断と偏見かも知れませんが、難易度の印象としては中学校3年生の国語問題レベルだった気がします。結果としては全問正解。
落ち着いて読めば得点する事は容易だと思います。問題とされる文脈の前後に必ず正解はありますので焦らずしっかりと読み込めば問題はありません。
ここまで来ると、本当に時間との戦いだと思います。
戦略的に読ませる問題からやる方も居るかと思いますが、自分はそんな器用な真似は出来ませんでしたので、焦りながら文章を読む羽目になりました。
そして本試験終了
在宅模試の時は30分ほど早く終了してしまったので、本試験もそうなるのかな(そうだったら良いなという願望)等と甘々の考えで挑んだ結果、あっという間の3時間でした。
試験中、挙手して監視員付き(当然ですが)でトイレにも行きましたので僅か数分でしたが時間的なロスもありました。試験を突破された数多くの先輩方が言っている「試験時間が足りない」、これを身をもって体験しました。
終わった後は、とにかく疲れ切っていたので、さっさと会場を後にしました。外に出れば冬の到来を感じさせる寒さが身に染みます。
試験の手応えは正直ゼロ。全くありませんでした。だからこそ、余計に寒さが身に染みた様に思えます。便利な時代になったもので、大手各社が試験終了後、数時間後には解答速報を生ライブしてくれます。
解答速報で自己採点をする為に、疲れ切った頭と身体で帰宅しました。
いつも長くなってすみません。一旦区切ります。
お読み頂き誠にありがとうございました。