中卒おっさんが行政書士試験合格した話5
公開模試
勉強期間中、模試を何度か受けている方もいれば、全く受けない方や1度だけしか受けない方と様々だと思います。
私は模試は1度しか受けませんでした。しかも自宅で。会場にすら行きませんでした。何故1度しか受けなかったか・・・と思い出すと、単純に会場まで行って帰って来るのが面倒だったからです。その間、過去問をどれ位積み上げれるかと考えたら、勉強してた方が良いなと思った次第でした。
とはいえ、今の自分の立ち位置(レベル)がどの程度かと知りたかったのも事実で、どうしたものかと思っていたら、講座の中に公開模試なるものがあり、しかも場所を選ばずで受けられるという事だったので、受ける事にしてみました。
結果は、記述抜きで162点でした。
記述は模試当時、全然勉強してなかった上に採点も対応してなかったので、この時点では「多少なりとも書けたかどうか」のみをポイントにしていました。無勉強とはいえ、講義受けて、テキスト読んで、散々過去問と昼夜を共にしておいて、「全く書けない」というのは大問題ですからね。
採点してみて、「お、けっこう得点出来たかも」と思い、やはり今の勉強方法は自分にとって間違っていなかったのか!と自信が付きました。
・・・が、そもそも試験自体をしっかり把握してなかった自分は、大きな見落としをしておりました。「一般知識等での足切り」でした。(本年度からは基礎知識等科目となるようですね)
そして、正直・・足切りされる事を知りませんでした。
どれだけ受験自体に無知な状態で勉強していたんだと己を恥じた次第です。
正直、勝手に一般知識等を舐めていた部分があり、問題を見た時に「全然一般的じゃない・・」と面食らったのと、そもそも勉強してなかったので、そりゃあ・・足切りされますよね。
模試を受けてみて、法令科目以外でも油断は出来ない事を改めて再認識しました。模試を受けたのが10月後半だったので、そこから記述の勉強に加え、一般知識等も勉強を開始しました。
公開模試を受けて良かった点
①己の立ち位置を確認出来た
②足切りが一般知識等でもある事を知った(前もって知っとけよ)
③勉強方法に自信が付いた
この3点だと思います。ただし、自分はですが仮に1年前や半年前から勉強開始していても模試は直前の1度だけしか受けないと思います。(受験場所が自宅等、選ばないなら)
理由は、既に書いた通り移動が面倒というのもありますし、その移動時間を少しでも勉強に使いたかった事と模試で何度も一喜一憂したくないという事もあります(自信付けといてなんですが・・)
もちろん、何度も模試を受ける方々を否定しているわけではありません。
総合的に見て模試を何度も受けるのが自分には合わないだろうという考えもあります。ただ、本番に近い空気や緊張感を味わいたい等、それぞれの理由があると思いますので会場に行って受けるのも有りかも知れませんね。
一般知識等の勉強
さすがに、これは法令科目の様にノート記載&カラフル蛍光ペンを駆使しやる時間はなかったので、主にアプリ中心で勉強しました。
読んだものと言えばニュース検定公式テキスト(1・2級)です。使用したアプリは「時事問題・一般常識」です。これは使い易かったですね。
試験が終わった今でも暇つぶしに使っています。出題範囲も広く本当に助けられました。足切りがあるとはいえ、そこまで時間を割く程の余裕なんて全く無かったですから、空き時間(勉強休憩時間や食事時間)を使ってひたすら繰り返しました。
今年から基礎知識等科目という事で変更があった様ですが、どの様に変更になるのか興味はあります。
記述式勉強
模試試験が終わった辺りから、いよいよ記述式の勉強を開始しました。
どの辺りが出るか、全く分かりません。何処から出るか全く分からないのに、配点がデカい。とにかくデカい。1問20点×3ですからね。合計60点。
300点満点の内、60点とか。ここを当然落とすわけにはいかないと自分は考えましたが、何せ範囲が広い。こればかりは自分で決めきれないですよね。
どうしたかというと、自分が受けていた講義の中でも記述対策は含まれていましたので、先ずは講師が言った箇所(そろそろ出そうな箇所)を中心に絞り込みを行いました。その他に、YouTubeで「行政書士・記述問題」で探して、一番視聴回数が多い上位5つの講師及び現役の先生方の予想を集め、重なった箇所(出そうと予測される箇所)を合わせて学習しました。
優秀な講師の方々や先生方が予測されるのであれば、何らかの根拠があるはずですし、自分で無暗に手探りするよりは絶対にましだと思っていました。
絞り込んだ後は、文字数に合わせた方眼ノートを買って来て、そこにひたすら書き取りです。書かないと覚えれないタイプですから、書くしかありません。ぶつぶつ読み上げながら書く。この繰り返しでした。
行政書士の記述式問題は、色々調べてみたら採点基準が先ず不明との事。
いまだに公表はされていない様ですが、合格された先輩方の体験記を見ていると・・・これまたバラバラでした笑
誤字でも減点される、超超正確に書かないとやはり減点される、句読点1つ取っても減点される等など調べてみると様々でした。配点デカくて採点厳しいとか難関だなと印象を持ちました。・・とはいえ、やるしかありませんから、出来るだけ正確に、ひたすら書き写しをしていました。
過去問を何度もしっかりといたりしていると、重要な部分や少なくとも問われた条文はうろ覚えながらも頭に自然と入っているので、書き写しでは、うろ覚えをしっかり補完していくイメージでやっていました。
ただし、正直言って自分みたいに、短期間でどうにかしようとする場合、運の要素も必要だと思います。学習範囲外の部分が出た場合は諦める!までは思っていませんでしたが、「仕方なし」と割り切ろうと思っていました。
ただ、運も必要とは思いながらも、自分の中で運の要素を少しでも上げる為に、上記方法を取ったわけです。
学習範囲外が出題された場合、学習時間を短期設定にした自分の責任ですからね。これを回避するには、しっかりと広い出題範囲をカバー出来るだけの学習計画を立てるしかないですから。
本番では運よく学習範囲内が出題されました。
問題を読んで「何を聞かれているか」「何を書くべきか」が頭に浮かんできました。内心「おお!これはまさに!」と思っていたのですが、頭真っ白状態と迫りくる終了時間のダブルパンチで、手が止まったのを覚えています。
しかし、書かないといけない。書かないと始まらない。
あがきつつ、気合で何とか少しずつ思い出しながら、何度か書き直しもし、3問とも全て書ききりました。3問とも書ききった瞬間、まだ試験途中なのに謎のやり切った感が出て来てました。まだ一般知識等が残っているのに。
結果は、しっかりと書いたつもりであっても、「60点中26点」という、よく頑張った!とも全然点取れてないじゃん!とも言えない微妙なものでした。記述で得点取れた方からしたら「60点中26点」って笑・・と思われるかも知れません。
もしかしたら、全然取れてないレベルだったかもと後から考えました。
試験直後の大手2社で出来た自己採点(記述込み)では、もう少しだけ点数が取れていたのですけどね・・・やはり採点基準が明確じゃないでしょうから、記述採点は誤差がある様です。
いつも長くなってすみません。一旦区切ります。
お読み頂き誠にありがとうございました。