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中卒おっさんが行政書士試験合格した話7
令和6年度行政書士試験が迫って来ました。
今年受験をされる方、最後の追い込みをされていると思います。
体調管理をしっかり絶対に諦めず戦い抜いて下さい。
いざ本試験!
お堅そうな試験員の方が入場。
そして試験説明。いよいよ絶不調継続中でとうとう本試験開始となりました。解答する順番などYouTubeはじめ様々なテクニカル情報がありましたが、自分は王道で出題される順番で進めていきました。
基礎法学
最初は基礎法学からの出題。
自分の中では2問中1問でも正解出来れば良しとした科目。勉強してて思ったのが、この基礎法学・・・正直、今でもよく分かりません笑
独自で対策のしようがあまり無い様にも感じていましたので、正直そこまで時間を掛けて学習した科目ではありません。講義を聞き、テキストを読み、過去問を解く(過去問意味あった?という疑問は今でもあります)という王道の勉強方法しかないと思っています。
・・・で。案の定、本試験で初っ端から「明治8年太政官布告103号裁判事務心得の3条には~」とか出て来ちゃってる。出典 団藤重光「法学の基礎[第2版]から」と書いてる。
正直、不謹慎なもの言いかも知れませんが、一通り読んで思った事は
団藤重光・・・「誰それ?誰なの?いや、確かに法学の基礎から出題されてるけど正直・・・読んだことすらない!」でした。
しかし、比重はそこまで多くないものの、しっかりと勉強した自負はある。
問題を改めてよく読み、知識をフル稼働。
勉強をしていると、全く読んだ事ない文章からの出題でも、何となくながら(これではダメなのでしょうけどね)言わんとしていることが浮かんでくる。穴埋め語句の組み合わせだったので5択を2択まで絞り込み、再度迷う。
しかし、そこまで時間はかけていられない。
試験時間は3時間。在宅で模試を受けた時は2時間30分で全て解き終えたので、これならいけるだろうと思っていたが、本試験と模試は違うという予測を建て、迷いながらも2択まで絞り込んだので、あとは選ぶのみ。
よし!と肚を決め、自信を持ち2択から回答と思われるものを選択。
いつまでも迷っているのは無駄と考え、さっさと次の問題に取り掛かりました。・・・・で、余談ですが、2択を普通に間違えており、選ばなかった方が正解だったので後から少しがっかりしたのうは言うまでもありません。
2問目は、法人等に関する記述選択、これは簡単でした。むしろ、取らせてくれる問題だったのかと思った程です。大手予備校の正答率を見ると、65%以上でしたので、こういった問題は落とすわけにはいきませんね。
憲法で大爆死
勉強中、物語のイメージで進めていた憲法。
苦手意識もなく、それなりに集中して勉強出来ていたはずでした。過去問をグルグルと解きまくり、講義もしっかり受け、テキストで分からない点を確認する。穴を埋めたつもりでした。
・・・が、蓋を開けてみれば、爆死。それも大爆死です。
試験後、解答速報等で見直せば確かに分かる部分もある。取りこぼしもあった。しかし、それらは後から分かるのであって、本試験最中は分かるわけありません。
本試験中、憲法の問題を読んでいる時に何度心のなかで「はっ?」と
思ったか数え切れません。正直それ位、自分は難しかったです。
例えば「国務請求権」に関する問題がありましたが、お恥ずかしい話、自分は勉強している時に、この「国務請求権」という言葉を全く知りませんでした。本試験で初めて見たのです。
何?国務請求権って。
これが第一印象でした。今にして思えば、ずいぶんと穴だらけの勉強だったのだなと反省あるのみです。
投げたくなる気持ちを抑え、あがきの脳みそフル回転です。全体的な国務請求権という言葉は知らない・・・が、国務とは確か・・・請求権はそのままだろうし・・など、あがき脳みそフル回転で言葉を分解し思い出す。
やはり5択を2択まで絞り込み、この時は各選択肢の語尾に着目。そうすると問われている事に対して、選択肢の違いが見えてくる。(そんな気がしてました)この時は、選択肢の内容もさることながら、語尾が3つとも「判例である」で締めくくられている。
これは不自然だと判断。
国務請求権に関する記述なのに、「判例である」で終わっている。あがきまくった結果、2択から最後の選択。結果は正解。
しっかり勉強されて自信を持って本試験に挑まれた方は、難なく正解したかも知れません。自分みたく自信も無く絶不調のまま本試験に突入した人はとにかく、あがいて知識をフル動員して1つでも正解するしかありません。
・・・が、あがいて頑張ったものの、他の問題は落としまくった結果、なんと憲法は1問だけ正解で後は不正解という盛大に爆死をしました。嫌な予感はしていたのですよね。
ただ、繰り返しになりますが本試験最中はそんな事分かりませんので、
2~3問は取れたかな~(取れたら良いな~という神頼み)などと考えていたのですが、各予備校が実施した解答速報でさーっと血の気が引いていったのを今でも鮮明に覚えています。
行政法
行政法に関しては、出題ボリュームは当然多いです。
資格名が行政書士ですからね。当然と言えば当然です。行政法全般に関しては、憲法ほど足元を思いっきりすくわれた感はありませんでした。
ただ、自分が全く興味を持てなかった地方自治法からも数問出題されていましたので興味が持てないからと言って、その分野の勉強をおろそかにすると本試験においては致命傷になりかねないので、試験範囲を必ず1~2度はカバーしておくのは重要ですね。
行政法自体は、そこまで難易度が高いとは思いませんでしたが、憲法で大爆死(正確でなくとも嫌な予感)した余韻があったのか、つまらないミスが多かったです。後から見直せば、何でこんなところを落としたのか・・・と頭を抱えたのですが、本試験独特の空気や迫りくる時間にプレッシャーを感じていたのもあったと思います。
行政法・民法・憲法の順で比重を高め勉強していたはずですが行政法では
大手予備校算出の正答率50%を超える問題を数問落としていたのは非常に残念でした。
得点源となった民法
民法は恐らく、例年に比べれば少々簡単だったのではないでしょうか。
正答率も改めて見ると全体的に高めだったと思います・・・が、自分はここでも正答率50%以上の問題を1つ落としておりました。
民法は得意な方で、それこそ満点取れるかも・・・などと皮算用して挑んだのですが、そこまで甘くありませんね。後から見直せば本当に勿体なかったと何度も思いました。
令和5年度は民法の正答率が高かった為に、本年度の試験では民法が引き締めに入るのでは・・と各予備校の講師が言っていたのを目にしました。前年度が簡単だった為に、本年度で引き締めにかかる。十分にあり得ると思います。今から苦手分野を克服し爆発的に点数を伸ばす事は、自分の体感ではありますが事実上、不可能だと思います。
ですが、丁寧な見直しと知識の補完、総合的に言えば得意な部分の下地を固める事は全然可能だと思います。そしてそれがミスを無くし、結果的に得点源に繋がるものだと思っています。
本試験まで残り数日ですが、しっかり下地を固め、ミスを無くす。最良の策だと思います。
いつも長くなってすみません。一旦区切ります。
お読み頂き誠にありがとうございました。