漸近線の切なさ。
頑張って(苦笑)9時過ぎに起き、宝塚(売布(めふ))で映画。
これまたどうでもいいような話なんだけど、「部屋」から売布にクルマで向かうには、下道で60㎞くらいかなぁ。時間にして1時間半ほど掛かる。
おおよそ、「部屋」から東に(中国自動車道に沿って)25㎞ほど走り、鉤(かぎ)のかたちに曲がって、南東方向に35㎞ほど走る。売布で映画を見るにはいつもこの道を走るのだが、いつも、「やだなぁ」「なんかつらいなぁ」と思っていたら、考えてみたら、その曲がる三叉路がちょうど**の「家」の裏、直線距離にするとたぶん7、8㎞の地点だった。
今日は映画のあと実家に寄り、その帰りも「家」のある△△△△台の下を迂回。思ったんだけど、これね、漸近線に似てるんですよね。近付くけれど決して到達しない。そして、また遠ざかっていく…。切ないなぁ。
映画は、「ガザ 素顔の日常」と「ぼくは君たちを憎まないことにした」の2本。
「ガザ」は、前半、(比較的)平穏な時期のガザの様子が描かれるのだが、最後にはそれが壊滅的に破壊された場面が描かれ、何とも言葉に窮してしまう。余所でも書いたのだが、実は私の知人(アメリカ人)がイスラエルでsoldier(兵士)をやっていて、彼は本当に心優しくて紳士的で、だから、「ガザのこと」を思うとすごく複雑な気持ちになるんです…。でも、でも、戦争はやはり正しいことだとは思えないし、人為的にもたらされる死に怯えることは非常に(他に比べることが出来ないほど、この上なく)つらいことだと思うし、そういうことがとりあえず無い自分たちはひじょうに幸せなことだと思うし、でも、世界中みんなそうあるべきなのだと思う。そんなことを思いながら見た。
「ぼくは君たちを…」は、2015年のパリ同時多発テロ事件で最愛の妻(母)を失った男性とその息子(メルヴィル/17か月)を描いた映画。17か月(の役)の男の子の名演技(!)に涙を誘われた。「うち」とは状況は全然違うんだけどさ、でもね、どこか通じるところがあるようにも思えて、他人事とは思えず、感情移入しながら見ちゃった。いい映画でした。
映画館に向かうとき、カーラジオは「文芸選評」。今日は俳句。兼題は「雪だるま」。(聞いていた時間の中で)一番印象に残ったのは、
いいね。
お粗末さまでした。