元学校カメラマンが思う上手な写真の楽しみ方・撮り方
皆さんは写真を撮ったり、撮られたりするのは好きですか?
写真を見るのは好きですか?
私は写真が大好きです。
一眼レフ、フィルムカメラ、コンデジ、使い捨てカメラを合わせると家にカメラが5,6台あります。(これでも減らしたんですけど……)
趣味が転じて3年半ほど学校カメラマン( 運動会など学校行事の撮影)をしていました。辞めた今でもその経験が活きていて、写真ってやっぱり素敵だな、好きだなと思う場面が何度もあります。
私の写真に興味を持ってくれたり、私の好きな人たちが"写真"を楽しんでいる姿を見ると純粋に嬉しいですね。
中途半端な年数で辞めているので、カメラマンと言って良いのか分かりませんが(笑)、最近カメラのことを話す機会も増えたので、私なりの上手な写真の楽しみ方・撮り方をお伝えしたいと思います。
これから写真を始める方向けの内容にはなりますが、皆さんが写真を通して素敵な思い出を残せる、何か役に立てば幸いです。
はじめに
まずはじめに、ここでは機材・技術云々の話はあまりしません。なぜなら写真の上手い・下手は関係なく、純粋に写真を楽しんでもらいたいからです。あと単純にカメラの難しい話は苦手です(笑)。設定や構図については軽く触れますが、簡単に「ちょっといつもより上手かも?」と思えるような写真の撮り方を紹介したいと思います。
写真を撮るときに大切なこと
いきなり精神論から入りますが、写真を撮るうえで大切なことは「その瞬間を楽しむ」ことだと思っています。
シャッターを押したときに、自分で「いい写真撮れた!」と思えたら誰がなんと言おうと最高の1枚なのです。
シャッターを切ったときの自分の気持ちも大切に
何気なく写真を撮っている人が多いかもしれません。たとえ意識していなかったとしても、その瞬間は確かに心が動いたときではないでしょうか。
写真にはそのときの気持ちも、空気感も、タイムカプセルみたいに閉じ込めることができると思っています。記録用などで雑に撮った写真は後で見返してみて正直何も思わないのですが、気持ちが入った写真は特別だと何年経っても感じます。
そういう写真を消さなきゃいけないときはかなり苦しいです。昔めちゃくちゃ好きだった人とか(爆笑)。
写真を撮るときに「どんな気持ちかな?」と一瞬でも考えてみると、その写真に深みが出て良いと思います。
撮り方のコツ
ポイント1. あ!いいな!好きだな!と思った瞬間をとりあえずバシバシ撮ってみよう。
私はそれなりのスペックのカメラが必要だったのでミラーレス一眼レフを購入しましたが、使うカメラは正直何でも良いです。私は気分で使い分けたりしますが、ファッションみたいにテンションが上がるものを使えたら良いですね。
スマホでも簡単に綺麗に撮れますし、カメラはあるけど設定が難しいという場合はオート機能に任せてしまっていいと思っています。
重要なのは「最高の瞬間を見逃さない」ことです。設定を気にして「あ!!!!!」と思った瞬間を撮り損ねたときが一番ショックです(笑)。フィルムカメラはその点難しいですね……
ただ、何となく撮った写真でも見返してみるとめちゃくちゃ良かったりします。(これだから写真は最高だ……)
心が動いた瞬間が1番のシャッターチャンス。
あまり連写すると容量だったり選ぶのに時間がかかるので大変になりますが、「数打ちゃ当たる」の精神でまずはたくさん撮ってみてください。慣れてきたらだんだん設定も分かってくるし、狙い撃ちができるようになってきます(笑)。
ポイント2. いっぱい動いて色んな角度から撮ってみよう。
これは前職でたくさん言われたことでもあります。カメラマンデビューしてからしばらくはこれができずに苦労しました(笑)。
大体の人は写真を撮る時、いた場所からあまり動かずにシャッターを切ることが多いと思います。私もそうでした。
それが悪いというわけではまずありません。しかし、動いて撮れるようになると格段に写真のバリエーションが増えますし、角度によって今まで見えてなかった景色や表情を写すことができます。
これだけではどう動けばいいか分かりにくと思いますが、私が撮影のときに意識していることは4つです。
①は正面にプラス左右に動くだけで3枚違う写真が撮れるので超お得です。
特に子どもを撮る場合は②を意識すると「可愛い!!!!」ってなります。大人の場合も可愛いですが(笑)。
風景の場合でも、下から撮ると普段見ないものが写し出されるので面白いですよ。斜めにしたり、角度も変えてみるのもいいですね。
③で被写体との距離感を変えてみたり、④で「あのポーズして!」という声かけによって緊張感や雰囲気が変わったりするので、色々試してみてほしいなと思います。
ポイント3. あなたが写したいものは何?余裕があれば背景も気にしてみよう。
写したいものは人それぞれなので、何を切り取るかは自由です。でもせっかくなら撮りたいものをちゃんと残せたら写真の感動体験がまた違ったものになります。
これも私がよくやっていた失敗談なのですが、例えばAちゃんBちゃんCちゃんを撮りたかったとします。
動いているものを撮る場合は難しい場面もありますが、余裕がある場合は「何を写したいか」を意識して撮るとこうした失敗が少なくなります。
慣れてきたら背景も意識してみると「あの時この場所で撮ったんだ」という情報が写真の中に残せるので、思い出を振り返りやすくなります。そして背景を気にすることで写したくないものも見えてくるようになります。ポイント2につながってきますが、背景が見えてくると自然と自分が動くようになるのです。そうして撮れた1枚はきっと最高のものになるでしょう。
ポイント4. ピントには注意…!!!
撮影に夢中になってよくやらかしているのがピンぼけ。ピントが合っているつもりでもずれてたなんてことはよくあるミスではないでしょうか。
ボケてる写真はそれはそれで愛おしいと感じてしまいますが、「絶対に綺麗に写したいんだ!」という強い気持ちがある場合は撮った後にすぐ確認することをオススメします。
ピンぼけだけは後からどうにもしにくいので、失敗が許されない撮影で何度ヒヤヒヤしたことか……。
これらのポイントを是非意識して撮影してみてください。
カメラの設定、構図について
せっかく撮れた!と思っても適切な設定じゃないと、修正も難しくて泣く泣く削除という場合もあります。(何度涙したことか……)
前半では主に撮り方についてでしたが、ここではカメラの設定、構図について簡単にお伝えできればと思います。
設定で意識すること
写真を撮るときに必要な設定が3つあります。
①ISO感度……明るさ。
②シャッタースピード……動いているものの写り方が変わったり。
③3つ目は絞り値(F値)……背景のボケ感とか。
私はほどんどの場合②③は変えずに、①の明るさだけを場面によって調整しています。本格的にカメラをやりたい!という場合は別の方が解説している説明を見ていただきたいのですが(他力本願)、最初に意識するべきは「暗すぎず、明るすぎず」で撮ることができれば十分だと思います。
慣れてきたら②③も色々いじって見ると面白い写真が撮れるかも。
最初は難しいかもしれないけど参考🔽
構図で意識すること
カメラを始めたてのとき「なんか違うな……」と自分の撮った写真を見て思うこともしばしばありました。プロと素人で何が違うんだろうと考えたときに構図の知識もある程度必要だと感じました。
構図を意識するとやっぱり“それっぽく”なります。見ていて心地いい写真にはそれなりに理由があるんだと思います。撮っていくうちに「自分はこの撮り方が好きなんだ」と気づくことが出来るかもしれません。
構図も追求すると難しいですが、まず誰でも簡単に出来るポイント2つお伝えします。
ポイント1. カメラをしっかり構える!水平を意識する!
カメラがしっかり固定されるように構えて、斜めにならないように気をつけて撮ると綺麗に撮れてるな〜となります。(意図的に傾けてる場合はそれでOK!)
仕事で納品していた写真も傾きは一枚ずつ修正していましたが、これがまあ面倒で……(笑)。ほんのちょっと意識するだけで変わるのでやってみてください。
ポイント2. 余白!余白!余白!
ドアップ写真も可愛いので好きですが、画面いっぱいだと場合によっては窮屈な印象を受けてしまう場合があります。特に頭の方は多めに余白を作り、足元・左右もある程度余白があると写真の収まりが良いと思います。
(後で何かしらするってなったときも編集がしやすいです。)
まずはたくさん色んな人の写真を見て、自分が真似できそうなところから取り入れることをオススメします。
自分がどう切りとりたいか?をたくさん研究してみてください。
構図の種類の参考🔽
まとめ
私なりの写真の上手な写真の楽しみ方・撮り方をお伝えさせていただきました。技術云々は撮り続けてたら勝手に身についてくるものだと思いますので、まずは純粋に写真を楽しんでいただけたら嬉しいです。ぜひ皆さんも色んな写真を撮ってみてください。
余談:私が写真を撮る理由
中学生でガラケーを持ち始めた頃から写真が好きで、今でも大切にその写真を保存しています。捻くれていた時期は撮られるのが苦手で、変な顔した写真が多いのですが、そんな昔の写真もよく見返しています。
父の影響で更にカメラに興味を持ち、高校生の時にプレゼントしてもらったオリンパスのコンデジから私のカメラ人生がスタートしていたのかもしれません。
大学卒業後は仕事を転々として、たまたま運よく学校カメラマンになりました。専門学校に行っていたわけでもなく、なんとなくISOとかF値とか分かる程度のど素人。まさか自分が大好きな写真の仕事が出来るなんて思っていませんでした。
結局辞めてしまったので、胸を張って学校カメラマンだったと名乗って良いのか正直分かりません(笑)。けれど、写真を通して周りの人たちを笑顔に出来ていることが私にとっての幸せなんだと、この経験を通して確信しました。より写真が大好きになりました。
辞めた後も友人たちを撮ると結局学校カメラマンっぽい動きをしてしまっているので、きっと一生私から写真を切り離すことはできないでしょう。
SNSでいいねがたくさんつくような写真に憧れて、真似ばかりして撮っていた時期もあったりしました。
だけど私が好きな写真は無理して背伸びせず、ありのままの自分で撮れたとき。そして、私の周りの大好きな人たちの自然な表情をカメラを通して切り取る瞬間です。
大げさかもしれませんが、カメラを始めてから何気ないひとときのちょっとした幸せだったり感動に気づけるようになったかもしれません。
死ぬまで写真は撮り続けるだろうし、私と関わる人は嫌でも撮られると思うのですが(笑)、今後もよろしくといったところです。
写真を撮っているときが一番幸せで、「自分らしさ」を感じることができます。だから私は写真が大好きです。
よければ皆さんもコメントで是非写真が好きな理由を教えてください。
最後まで見てくださってありがとうございました。