フリースクールもこっち活動報告2024/11/29

「定点観測シェア会」

もこっちでは、「定点観測」という取り組みを行っています。
具体的な現在やっていることは、
もこっちに到着した時間・それまでにあったこと・思ったことについて毎回記録表に書き込むことです。
そして、毎月最後の金曜日には、「定点観測のシェア会」を開催しています。
このシェア会では、１ヶ月の記録表をみながら、気づいたことや感じたことをみんなで共有します。
昨日は、２つのグループに分かれてシェア会を行いました。片方のグループで、ある子が「今月は3回しか来てないけど、記録表はチャチャっと書けました。」と教えてくれました。
それを聞いた周りからは、「チャチャっと書けるんだ！私はそうじゃないな。
どうしたらそう書けるのだろう？」の声がありました。
このように、自分では当たり前にやっていることも、他の人にとってはそうでないことがあります。他の人の意見や考えを知ることで、「もしかしたら自分は、これが得意なのかもしれない」と気づくきっかけになることがあります。
毎月のシェア会では、周りとの違いを知りながら、自分らしさや自分だけの強みを発見できる時間にもなっているのかもしれません。

「こだわったエビフライサンドと秋を感じる時間」

お昼ごはんは、みんなからのリクエストで、ラーメン、エビフライラーメン、エビフライサンドの3種類に決まりました。
特にエビフライサンドチームは、こだわってタルタルソースまで手作りし、まるでカフェで出されるようなおしゃれな仕上がりになりました。
まわりからは「うわぁ〜、美味しそう!」と驚きの声が上がりました！！！
また、この日は、美味しそうなさつまいもをスタッフが差し入れしてくれたので、「スイートポテトとさつまいもチップスを作ろう！」となり、下準備もお昼ごはん作りと同時に進めていました。スイートポテトをオーブンにセットし、ごはんを食べ終わった頃には、部屋中が香ばしい秋の香りに包まれました。

「子どもたちって、よーくみている」

午後の時間、2階ではカフェごっこが行われていました。女の子たちは、ある女の子のお母さんが大好きだという紅茶を持参し、スタッフをお客様としてもてなしてくれました。注文の受け方から、実際にお茶を運んできてくれる一連の動作が、まるで本当のカフェでの接客さながらでした。そう思うと、子どもたちって、一つひとつよーーーく観察しているのだなぁと思いましたし、その表現力というのか再現力には、改めて驚かされる場面でした。

「ささやかだけど、いつまでもその子の心に残る素敵な思い出となりますように」

そして今日は、1人のメンバーの誕生日でした。
午後からは、子どもたちによって心を込めて作られたケーキを囲み、みんなでお祝いの時間を楽しみました。
ケーキを分け合った後、全員で「ハッピーバースデー」を大合唱してお祝いしました。数人の子たちは、その子のためにプレゼントを用意して渡していました。
「ねぇ、わたしの開けてみて！」という声から、プレゼントを渡した子が誕生日の子を囲み、ひとつひとつ包みが開けられていきました。
その様子はとても微笑ましく、「何が出てくるのかなぁ？」というワクワクした期待にあふれた喜びの表情が印象的でした。
誕生日を祝う方法はいろいろあるけど、仲間とともに心温まるひとときを過ごすことができました。
この日は、彼女の13歳の誕生日。
このささやかだけど、特別な時間が、その子の心にいつまでも温かく残りますようにと願っています。