ゲームにまつわる対話〜トルネコの大冒険/風来のシレン〜
知り合いが店に来てくれて、ちょっとゲームトークをした。
トルネコの大冒険や風来のシレンについて、話した。わたしが中学か高校の頃に出た、面白いシステムのゲーム。初めて知ったけど、このジャンルを、ダンジョン探索型RPGとか、ローグライクゲームとかいうらしい。詳しくはWikipediaみてください。
トルネコは、わたしが生涯で最も大好きなドラゴンクエストⅣのキャラということもあり、かなり親しみを持ってゲームをプレイしたけれど、このゲームは実は苦手だった。(本編とは別の、パラレルワールドかサイドストーリーという位置づけのはず)
だって、1プレイを終えるたびに、キャラのレベルは1に戻り、それまでの努力が無に帰すし、地下に潜れば潜るほど、音楽が怖くなって、地下20階なんて、もう生きた心地がしないの。
トルネコの牧歌的な曲を、アレンジでこんなに怖く出来るの!というのが、音楽的にも驚嘆なのだが。(すぎやまこういち力…)
シレンは、音楽もトルネコ以上にシュールで怖いし(すぎやまこういち力)、具体的には覚えてないけど、トラップやブービーアイテムもトルネコよりえげつなかった。
敵キャラはドラクエ発じゃなくてオリジナルということもあり、馴染みもないし、世界観がすべて怖い、もうとにかく怖くて自分ではプレイ出来ない。
1つ下の仲の良い弟がプレイしているのをひたすら横で見ていたんだけど、自分がプレイしてない分、なんとか恐怖が和らいで、みられる。(頼まれてもいないのに見てるあたり、全体的には好きだったんだろう)
たぶん、ゲーム性としては、シレンの方が洗練されていて、面白いんだろうなとは冷静に思っていたけど、わたしは音楽から入る情報と、そこから広がる想像がやばすぎて、ひたすら怯えてる(笑)
でも、今日お話しした人は、同じものを見て、「キャラのレベルは常にリセットされて1に戻るけど、自分の中にアイテムの使い方や敵の倒し方の経験は残って蓄積していくから、自分が成長できる感じがして好きだ」と言った。
すごい。そんな発想があったんだ!! わたしは、怖さに翻弄されてそんな視点はゼロ。たぶんゲームを通じて自分が成長することにも興味がないと思う(笑)
そしたら逆に、「音楽が怖い怖い」言ってるわたしの発想は、彼にとっては、考えたこともないことだったらしい。
ええーー!!あんなに怖いのに😱
でも冷静に考えれば、きっと、わたしの感性が、少数派なんだろうな(笑)あのゲーム、すごく人気だったもの。
自分のふつうがふつうでないことに気がつかされる。
同じものを見て、まったく違う体験をしていることがわかる。
なんか今日は、生きてる感じがした。
そもそもトルネコやシレンのことを人と喋ったなんて、弟と以外、初めてかも。喋れる友達いなかったし、わたしも大好きじゃないから積極的には語らない。事故みたいな出会いだ。笑
嬉しいな。わたしのかけらをまたひとつ見つけた。
たぶんわたしは、耳からの感性が異常なんだ。音楽から受け取るものが、多い。他の人が想像しないような物語が、わたしの中にあったのかもしれない。
これがわたしの人生の豊かさのひとつなんだなと思う。
ちなみにこれ、わたしがドラクエで一番好きな曲。あえて原始的なファミコン版。3音源しかないけど、一番やり込んだし、これが一番好き。(オケ版も、それはそれで音楽的に愛しているけど)
コンテンツの奥は、膨大な想像と記憶で埋まって、すごいことになっている。
これが、わたしのゲームとの付き合い方です。