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転職エージェント、転職します

はい、わかりやすいタイトルの通り、転職することとなりました!

某大手のシステムインテグレーターから、人財紹介の世界に潜り込むこと、2年10ヶ月。次の会社に行くことを決めました!

自分にとっては”天職”とまで思っている人財紹介の仕事を辞める理由、次に挑戦をしたい事などツラツラと書いてみたいと思います。

現職に至るまでの人生は、よろしければ<私の半生をご覧ください。

そもそもなぜ人財業界に来たのか?

よく聞かれます。私は24歳で大学院を修了し、5年間SIerにて営業のお仕事をさせて頂きました。その後、社会人6年目の年で人財業界にJoinしています。何故きたのか?

転職エージェントに勧められたから

そうなのです。内資、一族経営、ゴリゴリの営業会社の傘の中にいた無知な私は、人財紹介業、転職エージェントなんて世界を知りもしませんでした。
転職をやんわり考えている時に初めてビズリーチ経由で転職エージェントと電話面談しましたが「無料で支援してくれるなんて超怪しいやんけコイツ」と疑いの目で見ていました。

ヒアリングをしてもらって自分の特性を話したところ「人財紹介ならマッチしそう!」と言っていただきましたが、最初は「?」でした。
ただ、色々話を聞くと人財紹介の面白さや、やりがいみたいなところに惹かれていって、現在の会社に転職を果たしたわけです。

前職に退職交渉をしている時に「人材紹介なんて人身○○だぞ」と言われ、当時はとても腹が立ちましたが、今となっては、あの言葉が私にとって良い発奮剤になってくれたと、心より感謝しています。

人財業界はどうだったか?

それで、実際のところ入ってみて人財業界はどうだったのか?

天職でした

もうこの一言です。
半年位、経過した時(2019年の初め)に気が付きました。人材紹介業は自分にピッタリすぎるお仕事で、周りの人に天職だ~と言いふらしていました。

15年も前の話ですが、大学1年生の頃、浜口直太さんに『天職の見つけ方』という本をいただいて読んだのですが、「そんなもんあるのかよ」と、当時は懐疑的でした。

でもそんな仕事がここにはありました。何故そう思うか?

私のビジネスの根幹は『感謝』で成り立っています。人に感謝されない仕事なんてないですし、それって当たり前かもしれないのですが、私にとってはこの『感謝』というのが人の何倍も何十倍も仕事の原動力になっています。

転職エージェントは、この『感謝』の言葉を自分次第でいくらでも受け取れる仕事でした。当然、そこにはモチベーションしか生まれませんでした。

今の仕事で悩んでいる人、
仕事探しで困っている人、
キャリア迷子になっている人、
自分と同じ様に外の世界を知らない人…

そういった人々に対して、転職前提ではなく、まずはお話をさせていただき、適切な情報提供をさせていただく。意向が固まれば、転職支援をして、内定・入社まで導く。
そして、その会社での活躍を見届け、長きにわたりお付き合いをしていく。

なんて素敵なお仕事なんだ…と、大きなやりがいとワクワク感を日々感じながら、仕事に邁進しました。

成果、誇れること

在籍は3年弱でしたが、ある一定の成果は残せたかなと思っています。
数字は業界のトッププレイヤー(売上5,000万~1億とか?)には及びませんが、私にとって、この仕事は売上=価値ではなく、

お一人お一人の決定、それがなす企業への業績貢献、そして、候補者自身のビジョンの実現=価値

でした。
ある一定の数字は上げていましたが、綺麗ごとではなく、この信念が定まっていたからこそ、営業成績は自ずとついてきたものと思っています。
これまで人財担当として、24名の方を入社に導いてきましたが、企業にとっても、候補者にとっても、価値のあるものであったと断言できます。何故なら、ほとんどの方と未だに繋がらせていただいており、ご活躍を耳にしているからです。

私が転職をすることをご報告すると「お陰様で本当にいい仕事に就けた」「部長に昇進したよ」「楽しくやっています」「今後もお仕事を頼みたい」「飲み行きたい」「飲みいこう」「お祝いしよう」…色々なお言葉を頂戴しました。(飲みの誘い多めで)嬉しかったです。

それともう一つ、企業側・人財側双方で短期離職がゼロでした。人財紹介業は、企業からいただく成功報酬で成り立っていますが、短期(半年以内)で離職をしてしまうと企業に成功報酬の一部を返金しなければならず、これを業界ではリファウンド(返金・払い戻し)と言っています。

ご入社後に、人財の方々が頑張ってくださったのは言うまでもないですが、適切なマッチングをして差し上げられた1つの成果だと感じております。

数字以外のところでも社内表彰を何度かいただきましたが、そんなものよりも1件の決定に価値があり、その後のご活躍をお聞きする方がよっぽど嬉しかったです。

なぜ、転職するのか

かなり前置きが長くなってしまいましたが、本題「転職エージェントが転職する理由」になります。色々きっかけはありましたが、一言でいうと、

自身のわがままです。

現職に対して、体質的な不満があるわけではありません。給与に不満がある訳でもありません(金で釣られた??という人がいましたが、8月に入る一定額のインセンティブを放棄して転職します)。むしろ、大きな裁量でめちゃくちゃ自由な働き方を推奨し、その環境と両面型の仕組みを提供してくださったことに感謝してもしきれません。

わがままと書きましたが”自身のビジョン実現を優先して転職する”というのが問いへの回答です。

・このまま大手企業の傘の中でいいのか?
・自身の経験をより活かせる企業はあるのだろうか?
・コロナ禍においても自分は必要とされる人財なのだろうか?
・自身がありたい姿と今ある姿を照らし合わせた時にどうだろう?

いろいろ自問自答しました。自身のキャリアビジョンを言語化するために、これまでの人生で一番と言っていいくらい、自分の経験の棚卸をしました。保育園の頃まで遡り、自分の行動分析みたいなものをしていました(笑)
私の半生もその一部です。

様々な角度から分析した結果、

もっとビジネスを肌で感じないといけない

という考えに着地しました。外部のコンサルではなく、ビジネスサイドから経営戦略や事業企画に携わり、ビジネスの感性を強化しなければいけない、というある種の危機感に迫られたわけです。

将来、陶芸教室を開くのが目標です(真面目)が、その前に、ビジネス上で一人前にならないといけません。私が考える一人前とは、本当の意味で事業に責任をもち、企業を存続させていくことが出来る人間、と思っています。

で、あるならば、より経営に近いポジションにおいて、そういったビジネスサイド(さらには小さいサイズの会社)にどっぷり浸かって、スピード感を持って挑戦をしていくべきと思いました。自身のビジョンを実現するための最適な解を探った結果、それを実現できうる会社に巡り会えたのが幸運でした。

結局、どちらへ?

150名規模の小ぶりなSIerにいきます。

「え、SIer?!後戻りじゃん!!」とおもわれた方もいらっしゃると思いますが、SI事業を軸に自社プロダクトを展開し、世界標準を目指し、グローバルにも拡大しようとしている(既にしている)企業です。

ダイレクトで代表からメッセージをいただきましたが、最初は全く興味が湧かず、お断りしていました。

この度はご丁寧にメッセージを頂戴しまして、誠にありがとうございます。非常に魅力的なお話でございますが、今回の転職活動においては辞退をさせていただきます。折角いただいたお話で恐縮でございますが、ご容赦いただければと存じます。

話も聞かずに断るとは、なんと失礼な(笑) 

他社の選考を優先し、最初のカジュアル面談から1カ月以上お待たせして、代表に会いに行きました。そこまで待って頂いたことに頭が上がりません…そこで会社の課題感や今後の方向性をお聞きして(企業ヒアリングしているようでしたが)、チャレンジしてみようと思ったわけです。ご縁ですね。

そして何するの?

営業マネージャー、それに伴う営業企画、チームビルディング、
HRでの経験を活かしたエンジニア採用、人事企画などが中心になります。

「やりすぎやろっ」

という声が聞こえてきそうです(笑)ただ私のことをよくわかっている人は、忙しそうだけどめっちゃ合ってそうと言ってくれると思います。ITの営業経験を活かしつつ、採用をし組織を作り、企業・事業の業績拡大に貢献できる…いや、する。その気概で、頑張って参りたいと思います。

今回の転職活動

結果として良い会社に巡り会えたので、良かったと思っています。自分が叶えたいこと、達成すべきこと、今後挑戦すべき環境であること…全ての点でうまくいったと思っています。

が、決定的に反省すべきことがありました。

なぜもっと自分のキャリアについて考えておかなかったんだ!!

と2~3年前、更には5年10年前の自分に言いたい!なぜか?

私は今後のキャリアを考えた時に事業・プロダクトに責任を持っていく仕事がしたいと考えていたので、SaaS系の企業を中心に受けていました。結果はどうだったかというと、お見送りorこちらからお断りでした。

お見送りの理由としては、
①SaaSの営業経験がない事
②豊富なEnterprise企業の開拓経験が無い事

この2点でした。皆さんにこの話をすると「もっこなら営業力でカバーできるやろ」と言ってくれますが、企業が求めていたのは経験と即戦力でした。そうなると私はメンバークラスからのスタートとなり、年収も合わない。SaaS系の企業の道は選択肢から外されました。

自分に何が足りなかったか?上記の①・②が足りなかったのは勿論ですが、本質はそこではありません。私が反省すべき点は、もっと自分のキャリアを早くから考えて、イメージして、それに向けて仕事をしておくべきだった、ということです。それができていれば、「近い将来SaaS系の企業に行くから今のうちにSaaS系企業を開拓しまくろう」とか「Enterprise攻略するぞ!」となっており、また違ったゴールになっていたかもしれません。少なくともこちらの手玉・選択肢は増えていたのかなと思っています。

転職をするしないはさておき、自分のキャリアビジョン達成のために、何をすべきなのかを考えて、”意図して”仕事に取組む重要性を強く感じました。

今回の転職ではベストな企業に参画できることになったので、現時点では「大成功でした!」と言えるものの、反省すべき事もあったので自戒の念を込めて記しておきます。

全ては”意図”です。

人材?人財?

もう終わります。

これまでの文章で"人材"ではなく"人財"と表記してきました。

"人材"と"人財" などと検索エンジンで叩けばいろんな記事が出てきます。どれも間違ってないと思いますし、正解はないのかなとも思っています。

個人的に私はこの"人財"という言葉が好きです。

転職志望者、候補者を指す言葉として、"人財"のほうが、その人が持つ真の価値を、最大限に認めるスタンスがあると思うからです。

当たり前ですが人はものではありません。一番大切なのは、人間です。先人の教えに、『蔵の財や身の財よりも、心の財が一番大事』というものがありますが、人財紹介とも繋がる教えだと思います。

全ての人は財であり、無限の力を秘めています。人財紹介、エージェントはその秘めたるものを見つけ出してあげるお手伝いだと思います。
至極、社会貢献性の高いお仕事だと断言できます。この3年でそのお手伝いが少しでもできたのであれば、もうこれは本当に、本望です。

また、現職で学ばせていただいたことは、他の人材紹介の会社では学べなかったと思います。

何故なら本当に"人財"のビジョン実現、企業の成長のためを考えて自分たちをアップデートしているからです。
数字の為だけに、自分が紹介したい企業だけを勧めるエージェントは無数にいますが、そうではないと思います。

SDGsの取組みはじめ、変革に向けた大きな潮流が動き出したこのタイミングで抜けることは、些か後ろ髪引かれる想いではありますが、しばらくして「いや~残っておけばよかった~」とならないよう、反対に「わ~やっぱりもっこさんは外に出て行った方が良かったねー」と言っていただけるよう、身を粉にして働きたいと思います。

これまでのスタンスは揺るがさずに。

最後に

今回の転職活動でそれはそれは素晴らしいエージェントに出会うことができました。(2人いました)

エージェントあるあるですが、人財業界にいる人は、転職に一番近い所にいながら自分のビジョンを語るのが苦手な人(考えていない人)が多いです。さきほど反省を書いた通り、私もその一人でしたが、その担当エージェントはそんな私に手取り足取り、懲りずにアドバイスしてくださいました。我儘な要望、定まっていない考え・ビジョンばかりを口にする私の話でも嫌がらずに耳を傾けてくれました。

そして、そのエージェントが持っている求人だけでなく、他社から紹介された求人についてもかなり詳細に情報を伝えてくださいました。
時には未開拓企業にも拘らず、わざわざ調べて情報をまとめてくれました。真剣に候補者のキャリアに寄り添う姿勢…これぞエージェントの在り方、と勉強させていただきました。

本当にありがとうございました。

最後になりますが、3年の期間で関わらせていただいた全ての方に、心より感謝申し上げます。今後も、必ずビジネス・プライベートで関わることになると思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

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