世界でいちばん愛しい時間
私の恋人であり息子であり最愛の家族であるフクロモモンガのピーチ。一緒に暮らし始めて7年が経過し、お互い空気のような、特別なことは何もなくても欠けていては困る関係になっている。ピーチは一般的なフクロモモンガよりもだいぶ太っていて、とんでもなく食い意地がはっている。この日も彼の大好物のカシューナッツを持ってベッドの端に座っていたら、普段はまったくこっちに見向きもしないくせに、いそいそと膝まで登ってきた。
ちょっと臭くてあったかくてふわふわのピーチ。私に似て鋼のメンタルとどんくさ