桃太郎ったら②
猿くんに助っ人を断られた桃太郎、今度は犬くんの家へ。
桃太郎「おーい、犬くん、いるかい?犬く〜ん、犬く〜ん、犬くんいる〜?」
犬くん「犬はいぬ」
桃太郎「相変わらずつまんない」
犬くん「なんか用?」
桃太郎「お願いがあってさあ。鬼ヶ島、行ってくんない?おいらと一緒に」
犬くん「ええ〜、まさかとは思うけど鬼退治だったりして、はははは」
桃太郎「当たり!」
犬くん「マジ?」
桃太郎「マジ。だからこれ、きび団子」
犬くん「お婆の?」
桃太郎「お爺の」
犬くん「じゃあ安心だ」
桃太郎「評判悪いなぁ、お婆」
犬くん「うん、旨い」
桃太郎「行ってくれるよね」
犬くん「いや、やめとく。身体弱いんだ。コホン、コホン、コホン」
桃太郎「わざとらしい」
犬くん「じゃあ、頑張って。もうこれで犬はいぬから」
桃太郎「やっぱつまんない」
犬くんにも断られた桃太郎、重い足を引き摺りながら、頼みの綱のキジくんの家へ向かったのでした。
つづく