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桃太郎ったら④

猿くんに犬くん、おまけにキジくんにまで 助っ人を断られてしまった桃太郎。 仕方なく一人ぼっちで、恐る恐る鬼ヶ島へとやって来ました。 桃太郎  「あ〜あ、みんなひどいよな。チャッカリきび団子だけ食っちゃったさ。 それにしても、鬼ヶ島ってもっと怪しい所かと思ったけど、何だか過ごしやすそうな所だなぁ。鬼なんてどこにいるんだろう」 兄鬼「こんにちは〜」 弟鬼「こんにちは」 桃太郎「うわっ、鬼だ!」 兄鬼「はい、鬼で〜す。鬼ヶ島へようこそ〜」 桃太郎「え、え、え、お、お、お、鬼?」

    • 桃太郎ったら③

      猿くんに続いて、犬くんにも鬼ヶ島行きを断られてしまった桃太郎。 頼みの綱のキジくんの家へやって来ました。 桃太郎「おーい、キジく〜ん居るかい?キジく〜ん、キジく〜ん、居る〜?」 キジくん「ご近所迷惑です。お静かに願ます。何だ、桃太郎くんか。何か御用ですか?」 桃太郎「お願いがあります」 キジくん「何でしょう。大変嫌な予感がします」 桃太郎「僕と一緒に鬼ヶ島に行ってください。お願いします」 キジくん「それは鬼ヶ島に同行しろというご依頼でしょうか」 桃太郎「はい、大正解!お礼に

      • 桃太郎ったら②

        猿くんに助っ人を断られた桃太郎、今度は犬くんの家へ。 桃太郎「おーい、犬くん、いるかい?犬く〜ん、犬く〜ん、犬くんいる〜?」 犬くん「犬はいぬ」 桃太郎「相変わらずつまんない」 犬くん「なんか用?」 桃太郎「お願いがあってさあ。鬼ヶ島、行ってくんない?おいらと一緒に」 犬くん「ええ〜、まさかとは思うけど鬼退治だったりして、はははは」 桃太郎「当たり!」 犬くん「マジ?」 桃太郎「マジ。だからこれ、きび団子」 犬くん「お婆の?」 桃太郎「お爺の」 犬くん「じゃあ安心だ」 桃太

        • 桃太郎ったら①

          毎日ダラダラ過ごしていた桃太郎。お婆さんに おばあ「コラ、桃太郎!いつまで寝とるんじゃ!早よ起きんかい、 ボケ!   図体ばっかりデッカくなって、食っちゃ寝、食っちゃ寝して、いい加減シャンとせんか、シャ ンと!」 毎度のことながらタンと怒鳴られ、 おじい「婆さんや、もうちょっと優しゅうに、なぁ」 おばあ「爺さんが甘やかすからじゃ」 おじい「わ、わしか?」 お爺さんまで巻き添えになり おばあ「鬼退治の一つでもバシッと決めてこい!」 と追い出されてしまいました。

          たんぽぽの恋

          たんぽぽの綿毛が旅をします。 空をゆき、住み着く街を探して、旅をします。 風に舞い、木の葉にはじかれ、ツバメの背に乗り、旅をします。 丘を越え、川を下り、見知らぬ街へ ネコの鼻に乗り、町外れの小さな森の お菓子のような家へとやって来ました。 女の子をギュッとしたのは、小さな可愛いおばあちゃん。 おばあちゃんのメガネにぶら下がって、庭先へ。 庭にはすっくりと伸びた菊の花が、空を見上げて誇らしく咲いています。 綿毛は一目で恋をしました。 「そうだ、ここで暮らそう」 そう決めた

          たんぽぽの恋

          さくら

          昔、うちの庭に大きな桜の木があってな、俺の部屋は二階だったから、春になると窓は一面桜の花。ちっぽけな家だったけど、その桜の木だけが唯一の自慢でさ、風が吹くと、よく部屋の中に花びらが入ってきちゃって、お袋が掃除に困ってたよ。 うちは線路沿いだったから、桜の木の向こう側を電車が走ってて、うちの前が丁度カーブになっててさ、電車の窓からみんな桜の木を見て「わーっ」って大っきな口開けてニコニコしてるのを見ると、何か妙に嬉しかったなぁ。 ある日学校から帰ると、お袋が知らないオッサンと話

          さくら

          自己紹介

          はじめまして、モッキーです。カレーが天敵、抱腹絶倒の方向音痴、 歌ったり、踊ったり、芝居をしたり、とにかく楽しい事が大好物の、日本一マジメなお調子者です! ケンカや争い事が大の苦手。なんとなく険悪な雰囲気を察知すると、静かに消え去ります。 そうそう、もう一つ苦手なのが数字。数字の話になるとどうやら耳が聞こえなくなるみたいです、ハイ。 ここでは日々転がっている、何気ない話やほっこりエピソードを短く書いて行けたらなぁ…と思っています。 ぜひぜひ、覗きに来て下さいね。

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