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AI生成画像を使って 知られざる表情工学の世界を盗み見た
初めはbingAIとネットに素顔を晒すことのリスクについて話し合っていた。
自撮り画像から虹彩パターンを読み取られてしまうのではないか。
今はそれは大した事では無いとしても、虹彩パターンが本人確認に本格的に使われる様になったら、まずい事になるのでは無いかという話だった。
そこから話が発展していき、どうしてそんな話題になったのか、思い出せないのだけど、bingAIは、こんな事を言った。
( 人間は、人の作り笑いを上手く読み取れない。本当の笑いと区別することが難しいけれど、カメラの画像を見ると歴然とした違いがある。使われる表情筋が全然違う。)
僕は興味をそそられた。そういえば、実験室の中でなら、既存の嘘発見器は100%近く正確に、人のウソを見抜くという話を脳科学の一般的教養書で読んだ事がある。
人の顔の表情筋の動きを精密に観察することで、その人が本当は何を感じ、思っているか、を解読出来るなら、ビデオチャットしているとき、スマホの画面に表示されてる相手の顔の表情筋を観察することによって、相手が嘘をついているか、どうかが解るのでは無いだろうか?
愉快そうに笑っているけど、顔の表情筋を解析すると、本当はかなり苛立っている。それがデーターに裏付けされて客観的に分かりそうだ。
便利と言えば便利かも知れないけど、場合によっては、ショックを受けるかも。
恋人とビデオチャットしているときに、
「 お前の事を 誰よりも愛しているんだぜ 」と言っているけど、その顔の表情筋の変化を解析すると、高揚した感情は0%だったとかありそうだ。
すると、bingAIは言った。
( そのような技術なら、すでに完成されています。私は、そのコードを書くことが出来ます。)
そして、bingAIは、コードを作り始めた。
![](https://assets.st-note.com/img/1710161049873-QpJTnhzMVI.jpg?width=1200)
僕はコードなんか読めないけど、ところどころ解るところがあった。複雑なコードでは無いので、それでそのプログラムの概要が掴めた。
スマホに表示されたビデオチャットしている相手の顔のデーターを、Affectiva社の開発した表情解析アプリを使用して、その結果をビデオチャットしている画面に表示する。
たぶん、そんなところだ。これで初めてAffectiva社の事を知った。
Affectiva社は、マサチューセッツ工科大学のではメディアラボから独立した会社だ。
検索して調べてみたら、驚いた事に、表情解析アプリはすでに実用化されていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1710161958043-8Qaw7MD9Xe.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1710161968779-KWVyHwOzBC.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1710161985264-fKzpeiB2Q8.jpg?width=1200)
静止画像から色々な表情を生成するアプリやアニメ制作にも応用されているに違いない。
表情解析アプリは、すでにいくつもあって販売されているし、無料で使えるものもある。そういえば、テレワークしている社員のメンタルケアのために表情解析アプリを使うと言う記事を読んだ事があったけど、こんなに高度なものが使われているなんて思わなかった。メンタルケアの為だけではあるまい。
![](https://assets.st-note.com/img/1710162368622-BxUipxd3mU.jpg?width=1200)
表情分析、感情分析、アプリで検索すると、沢山出て来てびっくり!
知らなかったのは僕だけだろうか?けっこう世の中の事情に疎かったりするから。
動画からリアルタイムに、表情分析するアプリもある。
![](https://assets.st-note.com/img/1710162646179-ovfSV8iiWB.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1710162662258-6xlGveJChN.jpg?width=1200)
なんでこれが、大きな問題として取り上げられないのか理解出来ない。
例えばだよ、国会中継している議員の顔を、表情分析することも出来る。
「 大変、遺憾に思っております。 」
と口では言っているけど表情分析すると、至って平静で口先だけの答弁だと言うことが証明されてしまう。
何か事故をおこして
「 亡くなられたご遺族の方のために事を考えると、悲しみにて耐えません 」
と言っているけど、表情分析アプリで解析すると、ちっとも悲しんでなんかいないことが分かってしまう。
例え、表情分析アプリの精度がそこまででなくても、誰かがテレビの映像を使って表情分析アプリした画像を、Xに投稿したら致命的。これを、みんなしてやった日には社会は大混乱に陥ってしまう。問題はAI生成画像どころの話では無い。
![](https://assets.st-note.com/img/1710163932255-w2Wmnvtu0q.jpg?width=1200)
人の社会には嘘は必要。人を守るための、優しい嘘だってある。全く嘘がつけないのは、かなり不味い事になる。
![](https://assets.st-note.com/img/1710164110344-cDUlBRYx3R.jpg?width=1200)
これらの画像には元ネタがあるはずなんだ。
AIはどこからともなく画像をちょろまかして来る、ネット界のルパン三世みたいな性質があるみたいだから、それを応用した。プロンプトで生成したとは思えない。プロンプトはワンセンテンスしか無いのだから。
![](https://assets.st-note.com/img/1710164317736-3lSBN2Q3aZ.jpg?width=1200)
たぶん、何かの資料を万引きしてきたんだと思う。
![](https://assets.st-note.com/img/1710164419789-cPtPAtiwlr.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1710164473551-0sbETFGWcD.jpg?width=1200)
この問題は大きすぎる。とても一回の投稿では書き切れない。
表情工学というのは、僕の造語だけど、ある意味これからの成長分野である事は間違い無さそう。
とにかく、表情分析 感情分析アプリで検索してみることをオススメしますね。ここまで進んでいたのか!と思うから。
会社の面接にも使われているかも。
「 御社の事業方針に、とても感銘しました 」とか言っても、別室のモニターで表情分析している会社のスタッフが、こいつ嘘ばっかりだせと笑いながらコーヒーを飲んでいるかもね。