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お盆芸を AI生成画像を含めて漫画にしてみた

 会社の花見、新入社員がパワハラ上司の理不尽な命令で、大勢の女子社員の前でお盆芸をやらされる。そんなシチュエーションでの漫画イラストを作ってみた。
 かつては本当にあったのかな?
大学を卒業して、希望通りみんなも羨む優良企業に就職、最初のお仕事は、花見の席取り、早朝の上野公園に行って桜の木の下にブルーシートを広げて見張り番。
 やがて先輩社員と女子社員の一行がやって来る。すかさず、紙コップを配り、配る順番にも充分に気を使い、笑顔で御酌して回る。
 桜の花びらがハラハラ、みんな上機嫌になった頃、赤ら顔の太った上司がデカい声を上げる。
 「 おい!新人、うちの社の伝統だ。お盆芸をやれ!」
 いえ、あの、その、それはちょっと、焦って何とか断ろうとする。
 すると上司の顔が一変する。目が座り、ドスの効いたダミ声になる。まるで別人だ。
 「 てめえ!新人のクセに上司の言う事が聞けないのか!何様のつもりだ! 」
 あまりの大声に、まわりで花見をしていた人達もこっちを振り返る。女子社員はみんな黙って自分を無表情で凝視している。耐え難い沈黙が重くのしかかり、新入社員は感情を失った声で言うのだ。
 「 やらせてもらいます 」
桜の木の陰で服を脱いで全裸になると、前の日にスーパーの日用品売り場で見つけたアルミの使い捨てのお皿で、股間を隠してみんなの前に出る。
 酔った上司がバナナを見つけたオランウータンみたいに頭の上で手を叩くと、手拍子が起きる。周りの人達はもう興味を無くしたらしく、それぞれの宴に戻った。
 手拍子に合わせて新入社員は、ぎごちなくお盆芸らしい事をやってみる。涙で歪んだ視界の中を桜の花びらが舞った。

僕の勝手な想像だよ。だけど、ここで別の世界線も考えられる。
 「 喜んで やらせてもらいます 」
 鋭い目付きでニヤリとすると、潔く服を脱ぎ捨て手拍子に合わせて、面白可笑しくお盆芸をやってのけるのだ。女子社員にも大ウケ。上司は酔った頭の隅で、ほう。コイツは肝が座っているな。使えるかもしれん。
 自分が抱えている困難なプロジェクトに、その新人社員を引き入れ、2人は誰もが失敗に終わるだろうと考えていたプロジェクトを見事に成功させるのだ。

人の生き方には、様々な世界線がある。最近になってようやくその事に納得出来る様になった。前は違っていた。
 ところで、お盆芸の原点は、アメノウズメ丿ミコトだと思うんだ。
 アマテラスが岩戸に隠れ、世界は真冬の夜も同然になった。このままでは世界は滅亡する。その時、1人の女神が立ち上がった。
 「 私に まかせてちょっ 」
作戦の打ち合わせをすると、アメノウズメ丿ミコトは逆さにした桶の上で、とってもエロチックでお下品なダンスを踊りだした。
 八百万の神々は大ウケ、外の様子があまりに楽しそうなのにアマテラスは不思議に思った。世界は滅亡寸前のはずなのに、何を楽しそうに騒いでいるの?
 アマテラスは外の様子をみようと、岩戸の扉を少し開けてみた。
 古事記を初めて読んだとき、何で学校で日本神話を教えないのか解った。でも、国家創造の神話を持ってる国なんて、世界にほとんど無いのだから、一度はじっくりと読んでおきたいですね。


 

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