人生のピンチで、
僕を助けてくれた哲学者
『荘子』の話。
就活中、
自分の能力を思い知らされた日。
落ち込みながら、
ふらっと入った古本屋。
『荘子』の本は、
日焼けして、時間の中で
なりをすましていた。
本の頭を読んでみた。
『狭い世界の価値観なんか、
気にするな。
もっと大きくて人間の及ばない
世界がある。
そこで、思いっきり遊べ。』
教科書で習ったはずだけど、
古本の中の荘子は、
自由奔放な仙人だった。
そうだな、
くよくよしていても始まらない。
本を買って、店を出た。
たぶん、
荘子は自分が、
就活生を助けるとは
思ってなかったと思う。