時のない駅に降り立つ
電車で居眠りをしているうちに、
予定より早く駅に着く。
「早く着いたけど、資料に見直しができるから、いいか」
コーヒーショップを探したが、まだ開いていない。
駅の待合室のようなところがあったので、
そこで資料を見始めた。
何か違和感を感じる。
人がいない。
人の気配もない。
「どうしたことか?」
資料をしまって、まわりを見渡してみたところ
駅の外は深い霧に覆われていた。
やっとビルの頭が見えるくらい。
階段の手すりに、
うっすらとほこりがつもっていた。
早朝で人がいないわけではない、
しばらく人がいなかったようだ。
その時、大きな衝撃音がして、
建物が揺れた。
続く・・・・