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【エッセイ】伝えたい人には伝わらない、だから言わない


SNSでネガティブな自分の気持ちを公開するあれ、絶対に伝えたい人には伝わらない説というものを提唱したい。

遠回しに誰かに伝えたくて、誰かに何かをやめてほしくて。そんな時にSNSを使って不特定多数に発信することは多い。私もしたことがある。
でもこれって絶対に伝えたい本人には届かない。そう言い切れる。

例えば、アイドルとかが「こういう行動やめて!」って投稿をしたとする。そんな時に「自分してたかも、ごめん」って反省しているのはだいたいアイドルにとって伝えたかった相手じゃないんだよね。
逆に本当にやめてほしいと思われている人は、絶対に気づかないし気にも留めない。もし見かけたとしても到底自分のことだとは思わないだろうし改善もしない。

何か特定の人に伝えたいことがあって、その手段にSNSを使うと、原因ではない別の人を不用意に傷つけることになると思う。だから私はなるべくしない方が良いと考えてる。

その一方で、すべてを直接言うことは難しい。特に相手の行動に嫌な点がある、みたいなそういうネガティヴなことってどんなに親しい人だったとしても言いづらい。

嫌っていうのもリスクがあるし、嫌って言わないのもリスクがあるそんな世の中。言っても言わなくても誤解や勘違いをされる可能性がある。何が正解かなんてわからない。

日々どちらのリスクが大きいか、どちらの選択が適切か、それを天秤にかけて生きている。だから私ははっきりと言う性格に見えるかもしれないが、思ったことを全部を言っているわけではない。正直なところ2割しか言っていない。何を言い、何を受け取るかは日々選別しなくてはならない。その選別も正解の基準があるわけではないから、難しい。

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