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【朗読】山根あきらさん作「詩 | もしも私がひとつの雨粒だったならば」

詩 山根あきら / 朗読 松下友香
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山根あきらさん 作
詩 | もしも私がひとつの雨粒だったならば

もしも私が
ひとつの雨粒ならば
私にできることは何だろう?

小さいながらも
あなたの顔を
うつし出せるだろうか

ほんのわずかではあるが
あなたの渇きを少しだけ
潤すことはできるだろうか

あなたが悲しみに沈むとき
涙の代わりに
なれるだろうか?

わたしの命は
空から落ちてくる間の
ほんの一瞬に過ぎない

身を風にゆだねるしかないが
できることなら少しだけ
重力の法則に抗って
あなたのもとへ辿り着きたい


山根あきらさんの作品はこちら
「詩 | もしも私がひとつの雨粒だったならば」
https://note.com/piccolotakamura/n/na3ae412c7f3d


山根あきらさんのドイツ語の朗読はこちら
「詩 | Wäre ich ein Tropfen rein」
https://note.com/piccolotakamura/n/nce521cad6064



音楽 Kou TSUCHIYA(土谷 光)さん
「IN A SUMBER まどろみの中」
https://note.com/kou_tsuchiya/n/n02e237138e5a