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(街のこと)コペンハーゲンの橋の下。

メーカースペース・ナチュラルワイン・カヤック...
コペンハーゲンの橋の下がアツい。

最近、ある橋の下のプロジェクトに参加させてもらってから、いろんな橋の下を回っている。

橋は、運河のたくさんあるコペンハーゲンの地理でとても重要な役割を果たしていて、紙幣の絵になる程コペンハーゲンのアイデンティティの一部として捉えられている。1937年にKnippelsbro、1950年にLangebroが建設された。もう築70-80年!

KnippelsbroとLangebro, 二つの跳ね橋の桁と海の間にはコンクリートとレンガでできた立派な橋脚があって、中の空洞はよく倉庫などに使われていた。
が、6年前から橋建物の管轄が国から地元自治体になったことから、最近活用され始める。立地もいいし、なんかそのアングラっぽい感じが若者カルチャーによく合っていて、良い感じの雰囲気を醸しだしている。


例えば.....

Knippelsbro橋の下には、ナチュラルワイン専門店の、
ロスフォース・ロスフォース(Rosforth & Rosforth)。橋の下の天国。

穴倉みたいな暗くて寒い空間にズラーーーっと並んだ埃のかぶったワインと箱の羅列は圧巻。いつ行ってもハッピーでおしゃれなおじさんが最高で美味しいワインを選んでくれるし、土曜日に行けば試飲会と称して、おいしいワインをたんまり楽しませてくれる。(試飲だけど絶対に買いたくなる。)
素敵すぎて、ここで十分ひと記事書けると思う。

あのnomaがワインを仕入れている先がこのワイン屋さんで、
ニューnomaが工事中の間、nomのご飯を楽しむことのできるポッアップ会場「アンダー・ザ・ブリッジ」でもあった。
楽しそう...行きたかったな...

反対側にはカヤックバー(Kayak bar)。  
名前の通りカヤックを貸し出してくれて、運河を周遊できる。

他にもレストラン・音楽ライブ・ サウナ、もう水辺で楽しいことが山盛りでできる場所。良き音楽を聴きながら、足を水につけてチャプチャプしながらビールの飲める、ここもいわゆる天国。

もう一つのLangebroの下は、メーカースペースのUnderbroen

街のど真ん中にあると言うのに、毎日24時間だと月5万ちょい、週末だけだと月1万3千円くらいでA1レーザー、2mサイズのCNC、3Dプリンタ、各種木工機械、溶接、シルクスクリーンなどなどが使い放題。
材料さえ自分で用意すればもう全部の機械が使い放題で、作り手の天国(だった)。

けど、最近は大きな機械が入りきらなくなってしまったり、材料調達の簡単さなどから、工業地帯にある24時間営業のホームセンター(コペンハーゲンでそれは結構やばい)のお隣にほとんどの機能を移転した。
小さな機械はすぐお隣のOMAが設計したBLOXのシェアオフィスの中にうつしたりして、橋の下空間はただのイベント・コワーキングスペースになっている。ただあのクリエイティブ野郎の集まるUnderbroenコミュニティがそのままであの空間を放置しておくわけがないと思うので、次の企みがとても楽しみ。

そしてその反対側は....私たちが決めているところです!(ドヤッ)

そのもう一つLangebroの橋の下空間で、@yuriko.yagiと一緒に新しく何かを作っています

自治体がクライアントでその進度はゆーっくり。まだ設計まで行ってなくて、街の自治会と一緒にコンセプトをもりもり書いて、政治家を説得したり住民と話し合ったりしながらそのプロセスに参加させてもらっているところ。これがめっちゃエキサイティングでぜひ書きたいことである。

次の文章で書きます!

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