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前科あります(9)

以前までの投稿の最後に食事のメニューを書いてますが、今回はこの食事についてです。

1.くさい飯
昔の映画や、小説なんかでは刑務所送りのことを「臭い飯を食ってくる」と表現してました。

なんでそう言うのって、自称物知りのうちの夫に聞いてみました。
そうしたら、古米を使っていて、さらに麦が入っているから「くさい」というのと、房に設置されていた「ぽっちゃんトイレ」の匂いの中で飯を食ったから、という説があるって教えてくれました。

もしかしたらほかにもあるのかも。
でも、私の食べた食事は臭くはなかったです。

確かに麦は入っていたし、米はコシヒカリという訳じゃなさそうでしたが、バカ舌の私には十分おいしかったです。

しかもトイレは洋式の水洗だし、使い終わってすぐならどうとして、蓋をしておけば臭いなんかしませんでした。

2.メニュー
読み返してもらうとわかりますが、朝には卵とみそ汁が出ます。
丼も出るし、パン食の時もあります。

あと週に一回かな、お昼に麺類がでます。そば、ラーメン、うどんにパスタもあります。

拘置所内で調理していることもあって、温かです。
独身時代の私の食事よりずっとまともで、栄養も考えられています。量も多くて、まともに食べたら間違いなく太ってしまいます。

とんかつ、チキンカツ、てんぷら。コーヒーに果物も週に何回か出ます。あ、お汁粉も出ました。

金をとられることはありません。推定無罪なのに捕まえられてるんだから、当然の話。

税金払っているのが馬鹿らしくなりそうな話です。

そりゃあ、人生諦めた人が刑務所に入りたがるのわかるような気がします。
もちろん、病気になった時もちゃんと治療してくれます、これもまた回を改めて、それだけで話します。

3.年末年始の特別食
私が入っていたのは年末年始だったので、クリスマスと正月という特別な日がありました。

まずクリスマス。
ショートケーキが出ました。
私が女性だからという訳じゃなくて、みんなに出ます。おっさんやじいちゃんが大半なのに。

結婚してからわかったけど、うちの夫は酒も飲むけど甘いものも大好きです。

ほんと贅沢、片親過程で頑張っている人の家よりいいかもしれません、なんかなあと今なら思います。

大みそかのメニューは。
朝 ゆで卵、大根の味噌汁、昆布の佃煮
昼 芋、人参、豚肉、ソーセージ、ピーマン、玉ねぎの煮込み。わかめと人参と卵のスープ
夜 烏賊といんげんと里芋の煮物、ほうれん草と豚肉の炒め物

だけじゃなくて「おかし」とカップの天ぷらそばが出ました。

お菓子は、チョコに、クッキーに大福に等々
紅白を聞きながら除夜の鐘まで起きていたけど食べきれん。

元旦の食事
朝 お餅(二個)、里芋の味噌汁、みかん二個、バナナ、大根のなます。
昼 牛ステーキ、茹でキャベツ、茹で人参、わかめと玉ねぎのスープ
夜 鯛の尾頭付き、茹でキャベツ、茶わん蒸し。

ちなみにご飯は白米でした。

正月二日
朝 お餅(二個)、菜っ葉とかまぼこの吸い物、大根のなます
昼 烏賊とブリの照り焼き、茹でキャベツ、豆腐とわかめのスープ、おしんこ
夜 すき焼き風

この日になって気が付いた、お餅はみそ汁に入れて、雑煮にするんだ。

正月三日
朝 お餅(二個)、大根の味噌汁、奈良漬け、みかん二個、バナナ一本
昼 かきたまスープ、エビフライ、胡瓜、茹でキャベツ  
夜 丼で作った茶碗蒸し、小魚の佃煮、金時豆

以上が年末年始の食事です。
箱根駅伝聞きながら、ごろごろ。
さすがにこれでいいのかと思った何末年始でした。

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