幼少期 2
次に覚えているのが年中さん、4歳の頃の記憶である。
けんちゃんにゴリ押しアピールをしてから1年経った私は、恥という感情を知るほどには成長をしていた。
4歳の頃には別の男の子、通称しょうちゃんを好きになっていたが、なんのアプローチも出来ず、ただ、見ていた。
そのまま時がたち年長さんになった。
驚くべきことに、5歳児にしてクラス内ではきっちりカーストのようなものが形成されていた。
そしてカースト頂点に立つ女の子、かわいくて足が速くて大人っぽい、まみちゃんが私のライバルとなった。
ライバルといっても完敗である。
まみちゃんが私の好きなしょうちゃんと園庭でイチャイチャ遊んでいるのを、嫉妬心いっぱいで見ていただけだった。
5歳児にして、可愛い子にはかなわない。ということを知った。