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SSoM-53 Whitney Houston

Whitney Houston は、1987年のセカンドアルバムWhitneyの2,000万枚という驚異的ヒットで、完全にスーパースターとなったが、黒人コミュニティからは、激しいバッシングを受けていた。あまりに白人のポップス寄りの音楽と歌い方だというのだ。このことでWhitneyは深く傷ついていた。

さて、Whitneyの難曲は、現在でも、The Voice、AGT、BGT、American Idolなどのオーディション番組で、挑戦者が取り上げている。皆さん、非常に上手に歌い上げるけれど、レコードをレファレンスとして、そこから自分なりに工夫して歌っていると感じる。でもWhitneyの歌はライブにこそ本質を感じることができるのだ。

Whitneyはグラミー賞を始め多くの賞を取っているが、そういう時に歌うWhitneyは凄い。どんな歌手でも絶対に到達できないパフォーマンスを残してしまう。ここではひとつ第21回American Music Award (1994)のビデオを上げたい。本当は映画Dream Girls に出たかったWhitney、2曲目 And I Am Telling You I’m Not Going は凄い‼️、メドレー3曲目は、これぞWhitney、I Have Nothing、感動するだけ。

さて今回、紹介するのは、これまで出ているライブレコーディングで一番良いと感じるものだ。94年11月、Nelson Mandelaの大統領就任を記念しての南アフリカ・ダーバンでのコンサート。ルーツである大陸に帰って来て、私の人々の前で歌う、という特別な感情を持って歌っている。

このライブでは、Whitney の原点であるゴスペルを押し出し、ヒット曲を正にWhitney節にアレンジして歌って行く。唯一無二の歌唱だ。選曲もStevie Wonderの曲もあり興味深い。全24曲2時間2分、Tidalでは24bit/48KHzで配信されている。

The Concert for a New South Africa Durban Live

ライブ会場を感じる素晴らしいミキシングで、気持ち良く歌って行くWhitneyの歌唱に惹き込まれて、とても仕事なんかしてられない。本物の歌手と向き合う素晴らしい時間だ‼️

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