SSoM-57 The Modern Jazz Quartet
昭和30年代、ラジオでは飽き足らず、ステレオでレコードを聴く人が増えてきた。その頃、ラジオチューナーとアンプとレコードプレーヤーとスピーカーが一体となったオーディオ機器をステレオと呼んでいた。
人々はステレオで、クラシック音楽を聴くことが主流だったけれど、ジャズにも目覚めていく。掛け渡しになったのは、MJQことThe Modern Jazz Quartet だ。日本で凄い人気だった。
僕もヴィブラフォンの音に魅了されたひとりだった。小学生ながら、これがJazzサウンドなのかと思ったものだ。ヴィブラフォン奏者 Milt Jackson は、多くの名演を残して行くことになる。
今回紹介するのは、アナログレコードでは、二枚に分けて発売されていた European Concert, Vol. 1と European Concert, Vol. 2、Apple Musicでは、二枚が繋げられたヴァージョンだけが、普通のLossless で配信されている。
European Concert (Live)
Qobuzではオリジナル通り、2つのアルバム。こちらは24bit/192KHz配信だ。素晴らしい。
European Concert, Vol. 1
European Concert, Vol. 2
1960年4月、スウェーデンでの録音だ。元のマイクロフォンの配置とアナログテープでの録音が良かったのだろう、まるでスタジオ録音のような解像度だ。ハイレゾ化は、ヴィブラフォンのような打撃音で、ハッキリ現れる。聞き惚れる音だ。
じっくり聴き込んだ後は、年末、友人達と過ごす時間に流しておきたい。優しく時が流れるはずだ。