SSoM-74 Nao Yoshioka “Flow”
1970年代からアマチュアもプロも、ソウルやR&Bが上手いミュージシャンって、大阪出身がとても多い。街が持つ文化が、ソウルミュージックと共鳴するところがあるのだろう。そこで生まれ育ったからこそ得られる感性、これは訓練じゃ身に付かないものだとも思う。
Nao Yoshioka も大阪出身だ。
2011年、かのApollo TheaterのTop Dog Round のSeason Finalまで残った日本人歌手がいると、ネットで知って驚いた。それが Naoだった。ブラックアメリカン文化の中で育った聴衆しかいない中で歌うなんて、アウェイどころでは無い。K-PopのグループがR&B風のPopsをアメリカの音楽シーンに持ち込むのとは、訳が違う。
2019年から拠点をNYCへ。1988年生まれ、アメリカ基準では、まだまだこれからキャリアを重ねられる年齢だ。紹介するのは、通算5枚目2024年リリースの、
Flow
Qobuzには、アルバムがアップされていない。Hip-hopとR&B に強い Tidal には、24bit/48KHzでアップされている。
アルバム“Flow”で特筆すべきは、録音の良さだ。非常に現代的なサウンドメイキングが聞こえてくる。インターナショナルなチームでの制作が成功している。
2023年のBLUE NOTE TOKYO、ミュージシャンの演奏も素晴らしい。
2024年12月19日、YouTube Live。
大人が浸れるソウルミュージック、Vibes なんて表現を全く知らずに育った爺いにも、気持ち良い波動が身体に流れる。