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SSoM-34 Toko Furuuchi

昔から、まさにSignature Voiceと感じていたシンガーソングライターの古内東子。紹介するのは、1993~2002年のSONY時代のシングル集。どの曲を聴いても、見てもいないTVドラマを観た気になってしまう。事実30曲中12曲がエンディングテーマか主題歌。凄いね。当時、実際の恋愛からしか楽曲を作らないことが知られていた。

THE SINGLES SONY MUSIC YEARS 1993-2002

我々日本人が聴けば、心地良いラブソングだけど、洋楽にはない音楽だ。凡庸に流れると思うと思わぬコード展開と聴いたことがないサビのメロディ、さらにジャージーな間奏とソウルミュージックのバラードのようなアレンジ。J-POPのひとつの典型だね。

さすがハイレゾ本家のSONY、TIDALには24bit/96KHzで配信されている。Apple Musicでは普通のLossless。音楽配信ごとに違いがあるのは仕方ないのかなぁ。

古内東子は、多くのアーティストに曲も詞も提供をしているし、レーベルを移りながらアルバムを出し続けている。アルバムは20枚ほどあるけど、粒揃い。CityPopとして古内東子を再評価すべきというファンの声も多い。

と書いていたら、2024年7月24日、
somewhere in TOKYO + 4 singles というEPが発売された。
ジャケットから、いかにも。

現在のヒットシーンは3分台のシングルが多いけど、古内東子のシングルは5分超えが多い。THE SINGLES は全30曲で2時間34分。
上質なラブソングに右脳が占拠され自動的に切ない気持ちとノスタルジーが湧いてくる。そんな気持ちに支配されて仕事をするのも楽しいよ。

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