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SSoM-20 Grateful Dead

ベイエリアのパラアルトで65年に結成され95年に解散したロックバンドGrateful Dead。ドラッグの使用を積極的に行いピッピー文化を牽引してしまったバンドだ。2300回にも及ぶライブ。1500回ほど録音が残っている。最盛期、彼らがツアーに出るとファンたちも大移動。社会現象として認識されていた。

彼らはステージの上で、即興的に気が済むまで演奏を続ける。時に半日にもおよぶライブが数日にも及ぶ。観衆は大麻を燻らしビールを飲み、ただただ音楽に身を晒す。録音は自由。カセットテープにダビングして自由に交換することが許されていた。Dead Headsと言われるファンからの信頼は厚く、クリントン大統領、ゴア副大統領、ペロシ下院議長、ジョブズらもDead Headsである。

2024年に出たライブ録音が集められたアルバム、48曲、5時間45分。演奏が上手いわけでも歌が上手いわけでもない。音楽もフォーク・カントリー・ロックなどのミックスでオリジナリティが高いわけでもない。しかし圧倒的なレイドバック感と西海岸の自由なライフスタイルを感じるサウンドが気持ちいいのだ。自分の生活にずっと流している往年のファンも多い。音源は無尽蔵にある。

It Must Have Been The Roses

休日、バンドをやってる友達が来て、居間でギターを弾いて歌い始める。裏庭では、バーベキューが始まっている。あなたはダイニングテーブルに瓶ビールを置いて、ラップトップを開いて、仕事を続ける。リラックスしたバイブが心地よい。

そんな感じがGrateful Deadの音楽だ。

Delivered as internal content on May 12, 2024

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