Tweet-7 Qobuz
2023年12月、日本で音楽ダウンロードサービスとして人気を博してきた e-onkyo が、フランス発の高音質音楽配信サービス Qobuz (コバズ)に吸収され、Qobuz が日本で始まることになっていた。
僕は、長らく e-onkyo を使ってきたので、そのままデータは移管されるということで、Qobuz のサービスインを楽しみに待っていた。しかし、すぐにデータ統合の問題が出たと発表があり、ただただ、ずっと待っていた。
なまじコンピュータを知っているので、あるシステムを育てて、いろいろ不整合が出ながら、何とか辻褄合わせて動いてるユーザーのデータベースを、いきなり海外のシステムに統合させようとしたら、現場は大変だっただろうと推測した。詳しい発表は無かったので真相はわからず。
そして、ついに2024年10月23日、Qobuz Japan からプレオープンの知らせが来た。そして翌日グランドオープン。11ヶ月ほど待ったけれど、24bit/192KHzの音源が多いQobuz には価値があるので期待は大きかった。
Qobuzアプリのインターフェースは使い易く、Qobuz オリジナルのプレイリストや記事も楽しめる。とにかく毎日たくさんの新譜がアップされるので、レコメンドやサマリーがあるのは有り難い。
ひとつ残念なのは邦楽だ。少し過去のアルバムになると権利処理が終わっていないのか、30秒づつしか聴けない楽曲が多いのだ。データは24bit/96KHzとかになっているので、ぜひ聴きたいのに‼️ これは辛い。
僕はハイレゾに拘っているので、Apple Music と Qubaz と Tidal を比べて使っている。同じアーティストでも、リストされているアルバムに違いもあるし、同じアルバムでも、16bit/44.1KHzのものと、ハイレゾのものとがある。さらに言えば、重要なアルバムが、アナログレコードではリマスターで再リリースとなっているのに、配信になって無いものも、かなりある。
というところが現状だ。個人的には、現在を追いかけるクラシック音楽ファンには Qobuzをお薦めしたい。昭和の時代、クラシックファンなら家に5千枚のLPレコードをコレクションしている方は、ざらにいらした。それでも、ぜんぜん足りなかったはず。クラシックの新譜や旧譜の名演は、ほぼ全部24bit/96KHzか192KHzでの配信、素晴らしい世界になったものだ。
世間でよくサブスクリプションの値段が取り沙汰されるが、CDより遥かに高音質のデータで、自分にとって、たぶん数万枚のライブラリを持ったのと同等のことが起きると考えると、月額1,280円(ソロ)って本当に安価だと思うのである。
アナログレコード対デジタルデータについては、私の考えを、いつか書きたい。最後に Qobuzは、中央アジアの二弦の古楽器の名前だそうだ。
Qobuz Japan