MSR STOVE MODEL 9
MSRのSTOVEを掘り下げて書く上で、
起源となるSTOVEを無視できず。
発売は1973年とされている。
世界中の登山家を驚かせ、喜ばせた。
そんなSTOVEで間違いない。
このSTOVEが誕生するまでは、燃料タンクとバーナー部は一体化されたものがスタンダード。
PRIMUS、OPTIMUS、PHOEBUSなど、
多くのSTOVEが山に持ち込まれている。
正規代理店のヒストリーのページでも確認出来ますが、MODEL 9誕生の背景として、脱水症状による高山病(凍傷)の回避があり。
より早く雪を溶かして飲料水を作り出す。
それでいて軽くて高出力。
そんな夢の様なSTOVEの誕生となったわけです。
1970年代のMSRのSTOVEは細かくアップデートされており、発売後も試行錯誤しながら今に至る事がよく分かる。
1974年には次モデルにあたるMODEL 9Aが誕生。
1975年とも言われるが、手元の資料で裏は取れてます。
個人的な意見としてはMODEL 9はプロト
9Aから本格的に参入。
個人的にはそんな印象を受ける。
これら仕様のどれをとっても特別であり、
現存する個体の少なさゆえ、情報も乏しい。
このアイボリーのポンプも9Aではイエローに変わり、9専用はこれっきり。
不具合も多かった事でしょう。
厳密に言うとこのアイボリーポンプも2代目。
所有していないため写真掲載は出来ませんし、
他人の画像を載せるつもりもありませんが、
初代はチェックバルブの形状が違うようです。
スクエアのバルブに書かれたMSRのマークは
手彫りかと思わせるほどの仕上がり。
70年代はモデルの切り替わりタイミングとパーツの変更は必ずしも一致せず、混在期もあり悩みが尽きません。
スパーカーも初代MODEL 9は後にG・G/Kに使われる様なノブが小さな物が採用されており、途中ノブが大きくなり、9Aもそのパーツを引き継ぐこととなります。
このSTOVEの誕生は後に多くのメーカーに影響を与える事となり、現在のスタンダードな形のきっかけを作った価値あるSTOVEと認識しております。
この記事は現時点での私の見解であり、
後に手を加える可能性があります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?