"心理的安全性"のある環境で実感した働きやすさ
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渡辺の原体験
今日のnoteでは、渡辺の原体験です。
発達障害の特性がありながら、2つの大手企業で働いた経験について、両社のカルチャーの違いに触れながら、振り返ります。
私は新卒でとある大手企業に就職しました。入社1年目は、同期と同じ業務に従事しました。厳しい時間管理と細かい規則の徹底が求められる職場環境でした。
仕事でミスを連発し、上司にひどく詰められる日々でした。「同じミスをしないように…」と対策を打っても、また違うミスをする。さらに昭和的な価値観により上下関係も厳しく、業務内容もカルチャーも、脳の特性とのミスマッチを起こしていました。そんな中、自分らしく仕事を楽しんでいる未来が見えなくなった私は、就職活動をやり直すために入社1年弱で退職をしました。
心理的安全性の違いを実感
2度目の就職活動を経て、現在は、大手エネルギー企業に所属しています。前の会社と異なり、今の会社では人事部を中心に、ダイバーシティの推進の取組みが積極的に行われています。そのおかげで「人にはそれぞれ個性があり、その能力が発揮されることが会社の資産である」という価値観が浸透しています。
このような職場環境で働くようになってから、心理的安全性の高まりを感じました。前職時代にはなかった感覚でした。合わせて、会社へのロイヤリティーが向上し、自ずと貢献意欲や生産性も上がっていきました。
前職も現職も、外から見ると「大手企業」であることは変わりませんが、実際に中に入ると、働きやすさの差を実感しています。そこには「心理的安全性」の違いがありました。
大切なのは、特性に理解のある「環境」
岩切も渡辺も、自分自身の能力が劇的に変わったかといえば、そんなことはありません。ただ、働く環境が変わっただけなのです。働く環境が変わることで、自分らしさを発揮して働けるようになったのです。
岩切と渡辺のケースでは、当事者本人が転職によって環境を変えることができました。ただし、転職は、当事者自身が自分の可能性を発揮するための手段の1つとして有効ですが、日本全体として、より良くなる根本的な問題解決にはなっていません。
mojoは、転職するという解決策だけに頼ることなく、今ある日本の企業の中で、発達障害に対して理解のある職場を増やしていくことを目指していきます。
その積み重ねこそが、当事者が自分らしく働ける環境に出会える確率を高め、さらには、会社と日本経済の発展につながっていくと信じています。
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