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衆院選に参加できなかった在外邦人の話
2024年10月27日投開票で衆院選・最高裁判所裁判官の国民審査が行われました。私は在外邦人ですので、在外投票をおこないます。仕組みなど詳しいことは前回の衆院選の時に medium に書いた記事にまとめてありますのでそちらを参照してください。
今回も前回同様に郵便投票をすることにしました。投票用紙の請求はいつでも可能なのですが、実際には公示日が近くなってから動くケースが多いでしょうか。今回は自民党総裁選に伴う解散(これもどうかとは思いますが)ということで、ある意味わかっていたことではあるのですが、私もぼーっとしていたため、投票用紙の請求用紙を郵送したのが2024年10月7日です。これでも公示日よりは早いんですけどね。
郵便局の窓口で、トラッキングなどはあまり意味がないとされたので、普通郵便で送りました。これがダメだったのかどうかはわかりませんが、手元に投票用紙(の不在通知)を手にしたのが10月23日、郵便局での受け取りが必要で私のスケジュールの都合もあり受け取ったのが10月25日です。ちなみに前回は1か月以上かかっていたので、それに比べると選挙区の選挙管理委員会には迅速に対応いただいたと思いますが、いずれにしても解散からの期間が短すぎますね。
さて、どうしようかといろいろ検索してみたのですが、まずはUSPSの一番速いやつですと、前回の記録からは1週間程度かかるみたいですし、FedExでも最短で3日程度(で送料も70−100ドル程度かかる)ということでした。
というわけで、今回はがんばって投票しても届かない公算が高いため、棄権することになりました。仕組みがあるのはありがたいのですが、やっぱりまだまだ難しいなという印象です。
このように、在外投票ができずに棄権するに至った在外邦人はたくさんいるのではないかと思います。解決策として私がパッと思いつくようなことは既に考慮されていると思いますが、以下のような対応が考えられると思います。
公示から投票日まではG7やOECD加盟国における典型的な郵便事情を考慮してその3倍程度の日数を必ず設けるようにするなどできないでしょうか?仕様といてはいつでも投票用紙を請求できるとはされていますが、実際にはニュースなどを見て話題になってきてから動きはじめるひとが多いでしょうから、郵便投票が余裕を持っておこなえるような日程を組んでいただけるとよいかと思います。ちなみに、在外公館投票の場合も投票期間が実際の投票日の1週間程度前に締め切られることが多いのですが、これも含めて、選挙期間についてもう少し考えてほしいです。一方お金がかかったりというのもあるのは理解できるのですが。
インターネットで投票用紙を請求できるようにできないでしょうか?投票するのに郵便を3往復する必要がありますが、パスポート更新が電子申請でできるようになったいま、在外投票の投票用紙の請求も同様の仕組みで電子的に申請できるようにならないでしょうか?在外選挙人証を写真撮影してパスポートと自分の写真などを撮って、というので個人の認証も可能ではないかと思います。これだけで最初の数週間が短縮できるのでかなり参加しやすくなると思います。
在外邦人限定でインターネット投票を可能にするというのもぜひ検討してほしいです。これも前回の選挙の時の記事に書きましたが、将来的な展開の可能性も視野に入れて、在外邦人を実験台に使ってほしいです。
現在の在外選挙は仕組みがあるのはありがたいものの、非常にハードルが高いと感じるので、デジタル庁もあることですし、いろいろなものを活用して少しでも参加のハードルを下げてもらいたいと感じます。
今回の選挙は大きく動いたので参加したかったですねー