Night Diverに込められた意味
最近、PELICAN FANCLUBにのめりこんでる。とくに"Night Diver"は疾走感がありつつも、とても繊細できき終えたときの爽快感がとても心地の良い曲で人に勧めたくてしょうがない一曲です。
この記事はその良さを語るのとともに、わたしなりのこの曲に抱いた妄想です。
余談ですけど、好きな曲やアーティストを勧めるのってなんだか難しいですよね。独りよがりになりがちなので。この記事もそうなってしまうかも…と思ったのですが、書きたいことを書くそれでいいかなって思ったのでとりあえず書いてみます。
“ナイトダイバー 息を止める ただただひたすら冷たい方がいい 誰もいない交差点の底にそのまま飛び込んでいく”
まず、この曲中での『 夜 』は夢見る時間を意味していて、それは眠るときに見る夢ではなく将来の夢とかと同じ意味の夢です。つまりは野望や叶えたいことですね。
そして、『ただただひたすら冷たい方がいい』というのは、誰も挑んだことのない世界に挑戦したい気持ちを込めて冷たい方がいいという意味なのかなって妄想しました。
というのも無数の誰かが挑戦した夢は無数の人間たちの体温で“ぬるく”なってしまうから。市民プールとかってぬるくないですか?朝に行くと冷たい気がしなくもない…なんとなくですけど。
“ナイトダイバー 夜に溶けていく 静まり返った市街地はただ眠る 街灯の光さえ暗闇に消える”
ここでは夢見る夜に主人公が溶け込む…そんな姿を思い浮かべてみてほしいです。昼間は動いている街も眠ったかのように静まり返る。それを包み込む夜は街灯を飲み込む勢い。
夜中不意に散歩に出かけたくなることが、私はよくあるんですよね。
外に出ると、いつもの街が知らない街に見えて静まり返っている、まさにこれを表現しているように感じたんです。
“皆そうだ いつだって悲しみなんて抱いて歩いたって置いてきたほうがいいことくらい知っている”
本当はみんな、ネガティブな感情や悲しい気持ちを振り返るべきじゃないと知っている。それでも、人はそれを持ち運び続ける。少し前の闇に飲まれる孤独感や静寂さをこの表現がより引き立たせてる感じがします。
”何度も生き急いで 立ち回ったって僕が僕であるように戦略的撤退はしない しないよ 感情的な目的見失って途方に暮れる“
ここではスタートダッシュを連想させるシンコペーションが使われていて、歌詞からも決意を感じとれる。
というのも生き急いで立ち回るとは、社会の決めた時間やルールに追われるということ。たとえば進路の決定や就職の時期。学校や会社で振る舞うべきとされる暗黙のルールに急かされ、振舞ってきた。
けれど本当は自分らしくいたい、先を考えて諦めることなんてしたくない。そんな決意が見え隠れしています。
夜が明けたらどこへ行くんだい月が消えてく3秒前終わりの始まりの合図を待って 静かに息を潛める
夢に夢見る時間がおわったとき、自分はどうなるのだろう。そして、その後の月が消えてくという言葉は夢に憧れを抱く時間の終わりを表している感じがする。
君がいるならどこまでも行こう 震えて待てよ開戦前夜当たり前に全部背負って朝焼けに消えるNight Diver
ここの君ってなんのことだろう…。とここでノンストップに妄想し続けたわたしは悩みました。
でも君がいるとどこまでもいけるという言葉から、きっと希望を持っていれば夢が叶う…そんな意味がある気がした。
夢に夢見る時間がおわるというのは、現実で夢を実現する時間がやってくるということ。
朝が来るというのは同時に、戦いの始まりでもある。そうおもうと、開戦前夜という言葉がつながってくる…
最後に当たり前に全部背負って 朝焼けに消えるNight Diverとある。
これは何が必要で、不必要かなんて考えることはない。憧れや不安、闘争心、希望。全てを持ったまま朝(夢を実現させる時間)を迎える。そんな意味を歌詞にのせている気がした。
そして、前向きな意味を込めたサビが終わります。
長くなったのでとりあえず、ここまで。
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