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メッセージを伝える方法、伝え方


パーキング猫さんの居場所に、おやつや水が放置されていることを一昨日投稿しました。


昨日も今日も(今日は在宅勤務で、昼過ぎに様子を見に行きました。)、お水やおやつなどが置いてありました。

ご存じの方、お気づきの方も少なくないと思いますが、外猫さんにおやつやお水をあげるときは、「食べたのを見届けて、残したものはすぐに片付ける」がルールです。

その理由は、上記の投稿にもあるとおりで、放置されて腐敗されたものを猫さんが口にすることによって命や健康が害されかねないこと、ハエがたかるなど不衛生な状況になると、猫さんに反感の目が行くこととなり、結局居場所を失う恐れがあることなどです。

この問題は、外猫さんに対する餌やりの問題として、多くの地域で問題とされているようです。
猫の保護活動をしている方が、無責任な餌やりさんに話をしても聞き入れてもらえないことも多いようで、根本的な解決に至るのは難しいようです。

私は、この数日、放置されているおやつや水を全て片付けてきました。
しかし、それではいたちごっこです。
また、私が不在にするときには、結局放置されたままになってしまうことにもなります。

そこで、私は、おやつを置いていく人に対してメッセージを送ることにしました。

もちろん、どこの誰がやっているのかはわかりません。
ですが、ここ毎日猫さんのところにやってくることは間違いないようです。

おやつや水を置いている場所は、いつも猫さんが昼寝している室外機の下。

であれば、室外機に手紙を貼り付けておけば、気がついて見てくれるかもしれない。

ただ、その手紙が目立ちすぎると、多くの人が猫さんの存在を知ることとなり、却って猫さんが居心地悪くなることも考えられます。

なので、手紙はA4の紙に書いて小さく折り畳み、室外機に下にマスキングテープで貼り付けてきました。
表に「ネコさんにおやつやお水を置いていく方へ」と書きました。

これで、ネコさんにおやつを置いて行こうとした時点で、手紙が目に入り、受け取ってもらえるのではないか。そう思いました。

メッセージの内容もかなり配慮しました。

きっと、猫さんが飢えている、喉も乾いている、これではかわいそうだと思った優しい人の行いなのだと感じたからです。

頭から「こんな無責任なことはやめてください」と糾弾するのではなく、「お優しい気持ちでなさったことは理解します。ですが、これこれこういう理由で、却って猫さんにとってよくありません。おやつやお水は、猫さんが食べなかったら即座に片付けてください。」というような書き方にしました。

そして、猫さんにはちゃんとご飯をくれている人がいることを伝えました。その人の心配を取り除きたかったからです。

最後に、「一緒にネコさんの幸せを願って陰ながら見守ってくれると嬉しいです。」と書きました。

手紙を書きながら、弁護士の経験が生かされているな、と思いました。

弁護士は裁判所に提出する書面や契約書などの法的な文書を作成するだけではなく、事件の相手方や利害関係者に対して手紙やメールを書くことも多いです。

手紙やメールの相手に対して、こちらの言いたいことを理解してもらう必要があるので、内容は時間をかけて練ることも多いです。
そのときには、問題となっている事柄に対して、相手がどう考えているのかということを想像しながら書くことも少なくありません。
その方が、相手方にこちらの言いたいことが届き、手紙やメールが届いた後、案外物事がスムーズに進むことも少なくないからです。

今回、猫さんの件で手紙を書いたときには、おやつをあげていた人は全くの善意で、猫さんを思う優しい気持ちがあるからこその行為なのだということを考えました。
なので、その気持ちに敬意を表して、ただ、こういうことに配慮してほしいということを心がけました。

弁護士としての経験がなければ、こういう書き方はできなかったかもしれないな、と思います。

とにかく、メッセージが届くことを祈ります。理解してもらいたいと思います。

猫さんが平穏に暮らせるように。私はそれだけを願っています。

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