ペットショップとひと味違う?爬虫類ショップ
猫やハムスターといった哺乳類だけでなく、爬虫類も好きだったりします。
ただ、爬虫類は飼育設備の構築が大変だったり、ご飯が生きた虫やマウス(主に冷凍。場合によっては生き餌)だったりすることが多く、飼育ハードルが高いのです。
そのため、飼育するのに躊躇し、現時点で飼育していません。
そんな私の飼育ハードルを下げてくれそうなのが、タマゴヘビという卵専食の蛇でした。
ただし、書籍はおろかネットでも飼育に関する情報がそれほどないため、1年ほど前、私は、タマゴヘビの情報を求めて、いくつかの爬虫類ショップを訪ねて回っていました(相変わらず怪しい人です)。
東京やその近郊には有名な爬虫類ショップがいくつかあります。
ネット情報をもとに、そのうちのいくつかをピックアップしては訪ね、お店の方に色々と質問したりして、タマゴヘビに関する情報や、その他飼いやすい爬虫類の情報などを得たりしていました。
いくつか爬虫類ショップを回って感じたのは、爬虫類ショップは、通常のペットショップとはちょっと違うということです。
もちろん、生体販売という点では変わりがありません。
販売されている生体の多くは、CBと呼ばれる繁殖個体です。たまにWBと呼ばれる野生個体を生捕りしたものも含まれています(ちなみにタマゴヘビは、WBの方が多いようです)が、最近流行のレオパードゲッコーやフトアゴヒゲトカゲなどはほぼほぼCBであると言えるでしょう。
その点で、もしかすると、犬猫などと同じように、繁殖犬猫→使い捨てみたいな問題があるのかもしれません。が、情報がなかなか表に出てこないため、実態はよくわかりません。
ただ、お店のオーナーさんや書籍で見るブリーダーの情報などを見ると、爬虫類の生態販売に関わっている人たちというのは、その人たち自身が紛れもない「爬虫類マニア」であるといえそうです。
とあるショップの店長さんは、新入荷の個体があったときにブログを更新していますが、ひとつひとつの生体に対して「カッコいいぜ」「かわいいぜ」という愛が溢れています。
また、少なくとも私が行ったショップの店長さんたちは、生体のことを聞けば、嫌な顔ひとつせず、とても親切に色々教えてくれました。若干嬉しそうでもありました。
私が、初心者ゆえの不安を口にしても、そのひとつひとつについて解決策を教えてくれる人ばかりでした。
売りつける気満々のセールストークもほとんどありません。
結局買わなくても、「また聞きたいことがあったら来てちょうだいね」という感じです。
「初めてきたお客さんに売りつける気なんてありませんよ」と言われたこともありました。
無責任に飼育知識なく飼われるより、きちんと飼育知識や、いろんな生体の良さについてわかって欲しいと思っている節があります。
店長さんお1人でお店をやっているお店も少なくありません。
大規模チェーンが幅をきかせているペットショップとはだいぶ様相が違います。
私は、とある爬虫類ショップの店長さんのファンで、その方のツイッターはフォローしていますし、ブログもよく拝見しています。
自分のポリシーをしっかり持っていて、そのポリシーの中で爬虫類販売もやっている方で、陰ながら尊敬しています。
もちろん、お店の中には、大きな亀を小さなケージの中で飼っていて、これはどうなのかなと思うところもあります。
そういうところは、普通のペットショップと変わりがないかもしれません。
ですが、多くの爬虫類ショップは(おそらくブリーダーさんも)、先ほども書いたように、爬虫類に対するマニアな愛に溢れているように感じられます。
私は、生体販売(特に犬猫ウサギなど)については反対の立場です。
ですが、日本の場合、そうすぐには生体販売はなくなっていかないでしょう。
であれば、せめて、ペットショップの経営者や売り場に立つ人には、爬虫類ショップの店長さんたちのように、マニアな愛で生体を包んで欲しいと思うのでした。
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