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カラスが嫌いではありません

つい先ほど、
ケガをしたカラスが安楽死させられず
手術を受けたという話を読みました。

ホッとしました。
嫌われ者のカラスは
世間から粗雑に扱われ、
以前暮らしていた東京では
駆除の対象になっていましたので。

私はカラスが嫌いではありません。
というか、むしろ好きな方だと思います。

これまで私も家族も
色々被害を受けてきましたが。

私は、カラスから
頭を蹴っ飛ばされたことがあります。

まだ、司法試験受験生だったころ、
北大の図書館で勉強していて、
途中コンビニに買い物に行った帰り、
図書館の近くで
急降下してきたカラスに一撃されたのです。

かなりびっくりして動揺しましたが、
周りには私の他にも
けられたり威嚇されている人が
何人かいました。

あとで聞いた話ですが、
どうやらカラスの雛が
巣から落ちてしまったらしく、
親ガラスが
神経をとがらせていたとのことでした。

ああ、そういうことなら仕方ないなと
なんとなく思いました。

実家では、
ベランダで網の中に入れて
干していたししゃもを数本
カラスに取られたことがあったそうです。

とてもきれいに網を切って
その中から数本拝借されたのだとか。

洗濯物を干していたハンガーを
巣作りのために取られて
洗濯ものが落とされたり、
たまたま封をせずに
ベランダに置いていたゴミを
引っ掻きまわされたり、
色々やられています。

私の母方の祖母(浦河に住んでいた)は、
しばらく隣の空き地に野菜くずを
撒いていなかったら、
カラスに蹴っ飛ばされて、
撒くように催促されたそうです。
笑って話していました。

私も私の家族も、
何かされて、カラスに悪感情を抱くことは
全然ありません。
独特の愛敬がかわいいと思っています。

「仕方ないね」
「こんなところに置いておいた
自分たちが悪いよね」

何かされても、そんな感じです。

根底には、カラスだって生きている。
生きるためにしなくちゃいけないこともある。

そういう気持ちがあります。

実はカラスがらみで
ちょっと不思議な体験もしています。

まだ実家に住んでいたころ、
父方の祖父母が亡くなった日の朝、
いつもは来ない、
私の寝室側のベランダ近くに
カラスがやってきて
盛んに鳴いていたのです。

もしかすると、
訃報を知らせに来てくれたのかなと
思っています。

今住んでいるあたりは
カモメがたくさんいて
(注:最近は都心部に
カモメが住んでいるそうです)
カラスは肩身が狭そうにしていますが、
できれば近所のカラスと
顔なじみになって、
日々あいさつしあう間柄になれたらなと
思っています。

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