見出し画像

高齢者とペットについて考える。


最近の風潮として、高齢になったら犬猫など、寿命がそこそこに長いペットを飼うべきではないという感じになっています。

病気や亡くなることによって終生飼育が難しい、認知症を原因とする不適切飼育や飼育放棄などが問題化しているからと思われます。


わかります。
無理のない話です。
動物の幸せを思えば、安易に高齢者がペットを迎えるべきではないでしょう。


しかし、ペットが高齢者の生活に潤いを与えて、心身の健康を保つ役割を果たすであろうことも無視できないのではないかと思います。


私の実家では、昨年の6月から猫を飼い始めました。
父も母も後期高齢者です。
確かに40代の妹が同居していますが、彼女は働いているので、主に世話をするのは母です(父は遊び相手かな?)。


猫が来たことによって、母は仕事が増えて寝る時間も減りました。


ですが、潔癖症で神経質だった母が、目に見えて心穏やかになりました。
猫が来てくれて、毎日楽しい、かわいくてたまらないと、電話でも声が弾んでいます。


父も同じようで、たまに一緒に遊んだり、ブラシをかけてあげるのを楽しんでいるようです。


後期高齢者ともなると、今の日本では社会的な役割も期待されず、ウツウツと過ごすことも少なくないでしょう。


そういう生活がペットがいることで変わり、健康寿命も伸びるのではないか…両親を見ると、そんなふうに思います。


もちろん、ペットショップが安易に高齢者に動物を売るのには大反対です。
が、高齢者にもペットを飼うチャンスを認められるシステム的なケアがあれば良いのにと思います。


例えば、飼主に何かあった時のための後見人を決めておくとか、そういう人がいない高齢者のために、いざとなったときに世話を引き受ける団体などを設立して、一定年齢以上の高齢者がペットを飼う時には予め契約するようにしておくとか。


高齢者施設も、ペット同伴で入居できるところが拡大していけばなお良いと思います。


ペットは人生の伴侶になります。
そうであれば、人とペット、双方が幸せになれる仕組みがもっと増えていけば良いのにと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?