都会と野生動物
先日Twitterの方にはチラッと書いたのですが、都会、とりわけ東京の人は、街中に出てくる野生動物に、ちと騒ぎすぎではないかと思います。
猿がいると言っては騒ぎ、アライグマがいると言っては騒ぎ、台湾リスがいると言ってはキャーキャーする。
我が故郷札幌は、街の中や住宅街に野生動物は、わんさかいます。
子供の頃、当時住んでいた公務員宿舎(父は公務員でした)では、物置から蛇の抜け殻が発見されました。
山の麓ではありましたが、都心から30分弱の場所でした。
我が母校北大の敷地内にはキタキツネがでます。
その近隣では鹿が歩いているのが発見されました。
実家の近くの神社にはリスがいて、高台の住宅街では熊のフンが発見されたりしています。
確かに熊が人に怪我をさせたりすると騒ぎにはなりますが、それ以外の場面では、まあ、そんなもんだよね、と皆落ち着いたものです。
野生動物と街中で遭遇するのは考えてみれば当たり前です。
街が広がる=野生動物の元々の住処に食い込んでいくということですし、元々野生動物だった外来種をペットとして飼っていた人が捨てれば、交配して増えていくのですから。
都会の人よ、落ち着きましょう、と思います。
野生動物に対する基本的なスタンスは、関わらない、見守るということに尽きると思います。
被害を被りたくないなら、生ゴミやペットを表に出さないことも必要です。
そうすれば、怪我させられることもありませんし、感染症がうつることもないのです。
私が育った札幌は、そこそこの都会と自然が隣り合う街でした。
なので、先程お話ししたように、都心に近いところで暮らしていても、野生動物と関わる機会がありました。
騒ぎまくって捕獲だ駆除だと極端な行動をするのではなく、人間が賢明な対応をして共存する方が、双方にとって幸せな社会になるのではないかと思います。