ドーピングについて思うこと。
金メダルが確実視されているロシアの女子フィギュアスケート選手ワリエワに、突如ドーピング問題が発生しました。
今後の出場資格を巡って、問題は今スポーツ仲裁裁判所にかかっているようです。
スポーツ界の方向性はアンチドーピングですが、個人的には条件付で解禁して良いのではないかと思うのです。
アンチドーピングの目的は、公平性と選手の健康維持と言われています。
が、ドーピング以外の場面で、スポーツの公平性は大きく揺らいでいます。
例えば女子800メートルの選手だった南アフリカのセメンヤ選手は、元々男性ホルモンが過剰摂取されていました。
そのため、ホルモン分泌を抑える薬の服用を義務付けられ、思うように成績が出せなくなりました。
一方で元々男性だった選手が性転換手術後女性として選手登録することを認められている例もあります。
どちらも大きな物議を醸した問題です。
このようなことが認められる一方で、公平の名の下にドーピングだけを取り締まるのはナンセンスだと思うのです。
ただ、健康上の問題は残ります。
そうであれば、ドーピングに年齢制限を設け、かつどのようなドーピングをしているのか競技団体などに定期的に届け出させる。
届け出のないドーピングが発覚した場合には、なんらかの処分を下す。
これで良いのではないでしょうか?
アンチドーピングのせいで、まともに風邪薬も飲めないなんてバカらしいと思うのです。
今回のワリエワの件は、おそらくワリエワが知らないうちにドーピングされていたのではないかと思います。
そういう意味ではワリエワは被害者です。
一両日中に資格に関する判断が出るようですが、後味の悪い結末にならないよう祈るばかりです。