少しは自分の頭で考えましょう
昨夜、山にキノコを採りに行った老夫婦の妻が
クマに襲われて亡くなったという
ヤフーニュースを見ました。
つい先日もクマが出たという地域でした。
ネットのコメント欄は
ここまでクマ被害が続いているのだから駆除は当然
という論調で湧いていました。
しかし、私は、この件に関しては
(亡くなったこと自体はお気の毒ですが)
自業自得だと思いました。
連日ニュースで、
山に入った人がクマに襲われた
家の敷地にクマが入ってきて襲われた
と報じられています。
そうであるにもかかわらず
呑気に山に入って襲われたのですから、
自業自得以外に何と表現すればいいのでしょう。
人間は何をしても
襲ったクマが悪いのでしょうか?
人間の世界にも正当防衛・緊急避難という
襲った人を処罰しない論法があります。
そもそも多くの山はクマの生息地域で、
いわば彼らの縄張りです。
人間は山菜やキノコを求めて
そこに「立ち入らせてもらっている」のです。
この世の中にあるすべてのものが
人間のものだと思ってはいけません。
今の時季、クマは冬眠準備のために
体に栄養を蓄えるため、
たくさんのものを食べようとします。
山の食糧は猛暑の影響で減っています。
ひとつひとつが貴重な食糧です。
そうであるにもかかわらず
いきなりよそ者が入ってきて
我が物顔でむしり取っていこうとするのですから、
怒って当たり前です。
人間が泥棒に入られたときと同じです。
そんなことも想像できず、
そして連日報じられているにもかかわらず、
まだ我が物顔で
山に入っていく愚かな人たちがいるのです。
その危機意識のなさ、自衛能力のなさに
ほとほと呆れます。
クマはモンスターではありません。
山は人間のものではありません。
人間には野生動物や自然に対して
敬意を払うことが求められています。