動物系クラウドファンディングや募金活動には、気を付けなきゃいけないものもありそうです。
最近SNSでよく見るクラウドファンディングへの寄付のお願い。
私がよく目にするのは動物系です。
特に目立つのは、FIPという病に冒された猫さんの治療費を募るもの。
この病気は治療しないと致死率が100%で、唯一の治療薬が日本では未認可のため、かなり高額なのです。
そのためクラウドファンディングで資金を募る方が少なくないようです。
私も何度か寄付したことがあります。
他には、保護活動の資金にするためのクラウドファンディングもよく目にします。
かねてより、クラウドファンディングには詐欺的なものもあると言われていましたが、本日、これは…というものを見かけました。
詳細は書きませんが、猫カフェの猫さんに真菌が蔓延したのでその治療費等に充てるために資金を募りたい…というものでした。
しかもクラウドファンディングの説明には、治らないと猫を処分することになるなどと書かれていました。
私が飼うハムスターもそうですが、哺乳類のペットが真菌に感染することはそれほど珍しいことではなく、治療方法も確立しています。
不治の病でもなんでもないし、治すのに特段難しいものでもありません。
確かにたくさんの猫さんがいるところの感染では、隔離の措置をとる必要はあるでしょうが、根気強く対応すれば根治できるでしょう。
費用も特段高額ではないはずです。
そうであるにもかかわらず、真菌が重大な病であるかのように宣い、かつ、猫の処分をチラつかせて寄付を募るという方法は、控えめに言っても他に目的があると考えざるを得ないように思われます。
クラウドファンディングの主催者も、どのような判断でこの件をOKしたのか、ちょっと疑問に思います。
本当にクラウドファンディングを必要とする人がはねられるのはよろしくないと思いますが、不当な応募をはねるためには、審査を厳格にする必要があるでしょう。
特に動物関係のクラウドファンディングが増えていると思われる昨今は、専門的な観点からの審査が必要ではないかと思いました。
幸い、私の場合は、クラウドファンディングで詐欺に引っかかったと後悔する事態には至っていません。
しかし、実は街頭募金している保護団体の中にはかなり怪しいところもあると聞きました。
何度か小銭を入れたことがあるのですが、もしかすると、引っかかってしまったものもあるのかもしれません。
動物のかわいらしさを利用して哀れを誘い、人の善意を踏み躙るクラウドファンディングや募金活動、許し難いと感じます。
皆様もご注意ください。
なお、私は盲導犬協会の募金活動を見かけたら、必ず小銭を投じます。
盲導犬の皆さんには、人間のために働いてもらって感謝しているので、募金という形でお礼しているのです。
というより、かわいい犬様を撫でられるのが嬉しいというのが本音です。