ねこホーダイについて、ちょっと。
猫を月額380円でサブスクするサービス
「ねこホーダイ」が、世間からの厳しい批判に
さらされています。
このサービス、
引き取り手の審査もほぼなしのようで、
「猫が欲しい!」と思った人が
安直に猫を手に入れて、
飽きたら返すということを
容易に認めるものです。
猫に過酷なストレスを
与える可能性が高い上に、
猫の無責任飼育を助長しかねないもので、
到底容認できないなと思いました。
ですが、こういうサービスが出てきてしまった
背景を考えることも必要です。
それは、保護猫団体による不当差別とも思える
厳しい譲渡条件がまかり通っていることです。
その間隙をついたのが、
このねこホーダイのサービスだったのです。
一般的な保護猫団体は、
以下のような属性の人々には
譲渡ができないと謳っていることが
非常に多いです。
ひとり暮らし。
高齢者。
事実婚カップル。
同性婚カップル。
適切な飼育環境を
用意できない可能性が高い、
里親詐欺の温床になりやすい
というのが理由のようですが、
中には保護主の意向が
反映されているケースもあるようです。
しかし、これらの譲渡制限は
先ほども言った通り、
不当な差別と思われます。
保護猫の譲渡に当たって大切なのは、
適切な飼育環境を提供できるか、
経済的に飼育ができる状況か、
虐待目的ではないか
というところになりましょうか。
これらは全て、
家庭訪問を含めた詳細な調査によって
回避することが可能です。
そういう手間をかけたくないから
(物理的にかけられないのかもしれない)
こんなくだらない条件をつけて、
譲渡先を制限し、
保護猫を迎えたい人が迎えられない
という状況を生んでいるのです。
保護猫団体の多くは、
かなりな数の猫を養育しており、
様々な意味で余裕がない状況ですが、
それは、こんなくだらない条件を設けて
譲渡先を限っていることに大きな原因があると
思っています。
そして、「保護猫を迎えたい人が迎えられない」
という世間で大きくなってきたニーズに
応えようという形で?、
ねこホーダイというサービスが出てくるのを
許してしまったのです。
厳しいことを言いますが、
保護猫団体の多くや保護猫活動家の人々は、
ねこホーダイを批判する前に、
自分達の譲渡姿勢に問題がなかったかを
振り返って考える必要があると思います。
ねこホーダイの件が、
今後の保護猫譲渡の状況を改善し、
猫も人もハッピーになれる世の中が
訪れることを祈っています。