コロナ5類へ移行について考える
岸田総理が、今春をめどに
コロナを現在の2類から5類へ移行することを
検討すると発表しました。
検討するとは言っていますが、
おそらく既定路線なのだろうと思います。
背景には、2類にしておくことによる
公費負担をそろそろ軽減したいということと、
海外からの観光をさらに呼び込みたいということが
あるのだと思います。
確かに世界の趨勢を考えると、
いつまでも2類にしておくわけにも
いかないのかもしれません。
しかし、私としては、
現段階で拙速に2類に移行することは
回避すべきではないかと思います。
まず、そもそもコロナはただの風邪ではありません。
場合によっては、り患した人に
なかなかに苦しい後遺症を残す厄介な病です。
コロナ自体が軽症で済んだからといって
楽観視できないのです。
そういう病について、インフルエンザと異なり
有効な治療薬が開発されていません。
治療薬はいくつかありますが、
どれも「何日か飲めば問題なくおさまる」
というたぐいのものではありません。
そういうインフルエンザとは
大きく違う側面を持つ疾患について、
インフルエンザと同等の扱いをすることは
少なくとも現段階では、
非常に危険なのではないかなと思います。
5類相当にしたとたんに、
感染者が爆発的に増え、
それに比例して死者も増えるのではないかと思います。
通常の医療機関にも
安心してかかることができなくなります。
私は喘息の持病があり、
重症化リスクを抱えています。
自宅には、コロナに罹患する猫もいます。
そこここにコロナにかかっている人が
マスクもしないで
うろうろしているかもしれないと思うと、
かなり不安です。
残念なことに、たとえ5類に移行しても、
私は、基本的にマスク生活を続けると思います。
人がたくさんいる空間に行くとき、
人と会話するとき、
私はマスクをつけ続けます。
元々、インフルエンザ予防や
花粉症対策で、
マスクをつけて生活する時間は長かったので、
それほどマスクは苦になりません。
コロナの問題を見ると、
疾病に対する危機意識や予防意識については
人によってかなり違いが
みられることが分かりました。
マスクが苦手という人もいると思います。
ですが、
「他人に感染させないことは最低限のマナー」
ということを、たとえ5類に移行しても、
みなさんに忘れないでほしいと思います。