ワタシが弁護士になったわけ。
弁護士になったきっかけってなんなんですか?
この質問、今まで何回か受けました。
テレビドラマがきっかけなんですよ、と言うと、かなりな高確率で、HEROですか⁉︎というリアクション。
いやいや、あれはイカした検事のドラマですし、そもそもワタシ、そんなに若くないんでね…
ワタシをこの世界に導いたテレビドラマ、それは「事件」という、もう古い古いNHKのドラマなのです。
主役は若山富三郎。
知らない人のために言うと、座頭市で有名な勝新太郎の兄、往年のヤクザ映画のスターでした。
その人が、国選の刑事弁護という儲からない仕事ばかりをやるあまり金持ちでない弁護士を演じていました。
人の心のヒダに入り込んで、事件の真相に迫っていくその姿に、当時小学4年生くらいだったワタシはかなりな衝撃を受けました。
こんな仕事があるのか〜…
で、すっかり感化されてしまったわけです。
実際にこの道にたどり着くには紆余曲折があり、また受験から合格まで10年を費やすかなりな遠回りをしました。
が、そこまでしてここに至ったのは、「事件」の衝撃がワタシの中にずっと残っていたからなのであります。
当然、刑事弁護人を志していたワタシ。
残念ながら、生粋の刑事弁護人にはならず、今やすっかり横道に逸れてしまった感はありますが、ワタシの中には、まだ若山富三郎の弁護士がどこかに残っています。
そう。
ワタシは実は、昭和の弁護士だったのです笑笑
令和の時代を、生き抜くことは果たしてできるのでしょうか…