猫の自由と安全について考えてみた。
猫の交通事故死が年間29万匹に及んでいるという報道を目にしました。
殺処分数の実に10倍。
なんとも痛ましく悲しい話です。
猫は外にいれば事故や虐待の対象になるリスクがあります。
なので、猫は完全室内飼育すべきという意見が、
保護猫活動をしている方から盛んに出されています。
確かにこのニュースや、
毎日のように流れてくる虐待やその疑いのツイートを見ると、
猫の安全を優先するなら完全室内飼育だろうと思います。
しかし、
それは猫の幸せなのかな
と考え込んでしまう自分もいます。
亡くなったご近所猫さんは、外猫さんでした。
与えられた小屋で寝泊まりし、
ご飯をもらう以外は自由気まま。
気に入ったときに気に入った場所に行き、
おなじみさんからおやつをもらい、
おそらくは楽しい猫生を送ったことでしょう。
一度、どうも傘のようなもので突かれたことはあったようですが。
岩合光昭の世界ネコ歩きで見る猫さんたちもまた、
自分の縄張りを意気揚々と歩き回っています。
その姿は生き生きしています。
なので、外猫だった子を飼猫にした方が、
外に出たいとねだられると、
出してしまうのはわかる気がします。
難しい問題です。
今、私はハムスターを飼っています。
うちのハムは、家の中を散歩します。
ハムスターくらいの大きさだと、
家の中は、高いところや狭い隙間など、
危険がいっぱいです。
なので、私は散歩させるとき、ストーカーして
危険なところに行かないよう注意します。
過去に危ないところに入ったときもありました。
救出するのに、かなり緊張しました。
猫を外に出してしまうと、
人間はストーカーできません。
(リードつける手はありますが)
なので、猫の命に責任を持つなら、
やはり室内飼育にならざるを得ないのでしょう。
でも、そのかわり、
家の中でもあなたの生活はこんなに楽しいよ、と
わかってもらえるように、
飼主は頑張らないといけないな、と思います。
猫の生と猫の命。
両立させて、猫に生き生きと暮らしてもらうのは、
とても難しいことなのかもしれません。