懐かしのモバイル機器はまだ生きていた!!
一時期、弁護士の間で地味に流行っていた
モバイル機器がありました。
その機器の名はpomera。
かなりざっくり言えば、
小型軽量のワープロです。
KINGJIMという文具メーカーが出していた
こだわりの文字入力機器でした。
初期のころは確か充電式ではなく
単3電池で動いていた記憶。
A4判よりも小さく
カバンにサクッと入るため、
例えば研修や会議でメモを取るとき、
刑事事件で被疑者被告人と接見して
内容をメモするときなどに便利で、
愛用している人も少なくありませんでした。
が、ネット社会が激烈に進展し、
メモなどもクラウド管理して
メールなどで他人と共有する機会が
ダントツで増えてきました。
pomeraは書くことに特化した機器で
ネットとの親和性がほぼほぼなかったため
(注:pomeralinkといって、スマホとかに
転送する機能はありましたが)
iPadやMacBookなどに押されて
ユーザーはどんどん減り、
いつしか使っている人を見なくなりました。
私もひとつ買ったことがありましたが、
今ひとつ使い勝手が中途半端で
次第に使わなくなり、
知人に譲ったのでありました。
先ほど、
そういえばpomeraって
まだ製造しているのかしらと思って
検索してみたところ、
まだまだ現役で
機能もレベルアップしているようでした。
スマホにアプリを入れて、
Wi-Fiで繋いで転送することもできるし、
以前のように文章をQRコード化して
スマホのアプリ内に転送することも
まだできるようです(しかも文字数が増えた)。
ただ、その分非常に重くなり
以前は400グラムだった本体が
今は600グラム台になってしまったよう…
iPadはキーボードを入れても700グラム台。
お値段も発売当初は6万円台。
今は4万円台に下がりましたが、
初期モデルが2万円台か
3万円台だったことを考えると
割高感は否めません。
今pomera買っても自分使うかなあ…と思います。
興味深い機器ではあるのですが。
KINGJIMはpomeraの技術を元に?
超小型のノートパソコンを発売したこともあり、
一部からは絶大な支持を集めたようです。
キーボードを折りたたんで
収納するという
普通はちょっと考えない発想で
とても面白いなと思いましたが、
私は買いませんでした。
(ヨドバシカメラの店頭で
実機を触りましたが、
キーボードの感触が
あまり好きではありませんでした。)
独自の発想で
マニアの心をつかんで離さないKINGJIM。
大ヒットはつかめなくても
生き残るすべがあるのかもしれません。