大工、小説を書くって言ってもさ・・・
うつ病&無職で同棲生活がスタートしてすぐ、僕は小説を書こうと躍起になって興奮状態。
そのくせに、それまでほとんど小説なんて読んだことなかったんです。児童文学は好きだったんですけど、小説と言えば司馬遼太郎の『竜馬がゆく』とモームの『月と六ペンス』くらいしか読んだことがなかった。
だから、書きたくっても書き方がわからない。どうやら作文とは違うらしい、プロットってものがあるらしい、っていう状態だったので「小説ってそもそも何?」ってところから始めないとね。
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あーあるある、それっぽい本が。
ってことで『小説とは何か』系の本を古書みたいに昔のから、有名な作家が書いた最近のまで大人買いして読みました。
で、わかったことや気づいたことをケータイに片っ端からメモして、それを何度も読み返しつつ、次に、有名どころの小説を読むっていう作業に入りました。作業。あくまでも作業。
小説を読むのは自分が小説を書くための準備作業。
この時に激しく思ったのが、今の時代に小説ばかり読んでる人の半数以上は小説家目指してる人なんじゃねーの? ってこと。実は今でもちょっとそう思ってます。
だからかしんないけど、本屋さんで小説を選んでる際、横で他のお客が小説を選んでいたりすると、「むむ、ライバルか!?」なんて思っちゃう。自意識過剰だけど、あるあるなんじゃないかしら。
そんなわけで、ここにきて初めて著名な作家の小説を洋邦問わずに読みました。とりあえず有名な作品と有名な作家の代表作くらいは読まないとね。
んで、以上のことをやってみて小説の何がわかったのか・・・。
一言で言うと、コレっていう真理みたいなものは無くて、答えはぼんやりしているんだなってことがわかった。っていうのが正直なところ。
小説は自由だ、とか、かくあるべきだ、とか、川端康成の文体は、とか、村上春樹の小説は、とか、色々分析されてるわけですよ。あちこちで。
だけどね、こういうの読んでもほっとんど意味ないです。なぜかって小説も他の芸術と一緒でめちゃくちゃ色んなパターンが世に出ているから、一概にこれが正解! なんてないんです。
それに、無我夢中で書いてるものが人にウケるかどうかなんてことは、書いてる本人にはわからないですよ。逆に言えば、ちょっとでもウケる自信があったらバンバン書いて世に問うてみればいいんです。
とはいえ、何冊も小説を読んでると目が肥えてくるから、自分の文章を推敲・校正する能力は身に付くような気はしました。
だもんで結局。小説を書きたかったら「書くこと&読むことを繰り返す」ってことになるんだと思います。
書きたかったら書くことって、パラドックスみたいだから言い換えると「望み通りの未来が欲しければ、その日が来るまで書き続けること&読み続けること」ってことになるんですかね~。
まっことキビシ~世界です。
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