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視線入力オートフォーカスと目測式の両極端なフィルムカメラを楽しむ

 10月に購入したEOS ELAN 7NE(日本モデルは7S)を現像してみました。同時にRollei 35Sも現像して、それぞれのテイストを差を確認する事が出来ました。フィルムは、米国で買ったFujifilm C200 Fujicolor ISO 200で統一。現像はロサンゼルス、トーランス市のカメラショップPaul's Photo Incにて、ミディアムサイズ(3130 × 2075)でデジタルスキャン(NORITSU KOKI EZ Controller)を依頼しました。

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 上の写真はEOS ELAN 7NEで撮影したものです。レンズは、撒き餌レンズのEF50mm F1.8 IIを使用。開放近くで撮影したため、背景がボケて一眼レフらしい立体感ある写りになりました。色のりも良くキャノンレンズらしさを感じる事ができます。デジタルカメラとは異なる、温かみのある写真になりました。この撒き餌レンズとの組み合わせは、重い5D Mark IVと比べると軽快に撮影できます。とても気に入りました。見出し写真は、EF 24-70mm F2.8L II USMを付けEOS ELAN 7NEです。最新のレンズも問題なく使えます。これはこれで格好良いですが、重くなってしまいます。やはり撒き餌レンズとの組み合わせが最高です。

  何よりもこのカメラの最大の売り(?)は視線入力オートフォーカスです。今話題の瞳オートフォーカスではなく、”視線入力”オートフォーカスです! このカメラは、7点の測距点があり、そのどれかを見つめれば合焦するという優れた機能です。フィルム時代の最後を飾る素晴らしい機能ですが、残念ながらデジタルカメラには引き継がれませんでした。実際、使っていてとても便利な時と、全く使えない時があります。目が疲れていたり、ファインダーをラフに覗くと全く機能しません。その時はイラついてしまいます。もし、この機能が今の時代まで進歩したら、もしかしたら瞳AFよりも優れた機能になっていたかもしれません。瞳AFは瞳しか合焦しませんから、、。

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 一方、Rollei 35Sは、視線入力オートフォーカスどころか目測です。だいたい距離を目測で測って、レンズにある距離目盛を合わせます。こうなると、イラつく事はありません。上の写真は、Rollei 35Sで撮影しました。多少絞っているためフラットな印象なのと、色も少し褪せた雰囲気です。なんとなくどこにピントが合っているか分からなく、露出も少しアンダーだったようです。目測かつ古い露出計なので、この辺りもアバウトな感じですね。ただ、レトロ調でこれはこれで素敵な雰囲気で好きです。小さなボディで、これだけの表現力に改めてRollei 35Sの素晴らしさを感じます。

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 上の写真もRollei 35Sで撮影しました。露出とピントがしっかりハマると素晴らしい表現をしてくれます。フィルムカメラのテイストはなかなか素敵ですね。当面、ハマりそうです。

 視線入力オートフォーカスと目測式という両極端なフィルムカメラを、これからも楽しんでいきたいです。


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